住まいのトラブル・メンテナンス・修繕

家のメンテナンス業者の選び方、ポイントを知ろう!

住まいのトラブル・メンテナンス・修繕

サービス担当の伊藤です。夢のマイホームを満喫されている皆さん、「家のメンテナンス」していますか?

今回は、家のメンテナンスの重要性と、イメージし辛い会社選びのポイントを外壁塗装を例にして解説いたします!

家のメンテナンスって必要?

家のメンテナンスって必要?

一戸建てのメンテナンスは果たして必要なのか、という疑問にお答えします。

結論から申し上げますと、必要です。家は建てたら一安心、ではありません。家は風雨にさらされることで、経年劣化していきます。

外壁を例にとりますと、経年劣化の症状は、外壁を触ると手に粉のようなものが付く「チョーキング」やカビ、コケ等の発生、深刻なものでは外壁の防水効果が失われたり、「クラック」と呼ばれるひび割れが発生したりします。

カビはアレルギーの原因にもなり、健康を害する恐れもあります。家が原因で病気になりたくはありませんよね。また、経年劣化で外壁の防水効果が失われるのは、ほとんどの場合同時期に全体的に起こるため、運悪く梅雨時に判明すると、修繕するには時間と高額な費用がかかります。

このように様々な観点から、日頃から家のメンテナンスをしておくことが大切なのです。

どれくらいの時期にメンテナンスする?

どれくらいの時期にメンテナンスする?

では実際には家を建ててからどれくらいの時期にメンテナンスが必要なのでしょうか。

これは実際には設備や使い方によっても劣化具合は変わりますので、一概に何年、とは言えませんが、ここでは「築後10年のケース」「築後20~30年のケース」を例に、それぞれ必要なメンテナンスを考えていきます。

Check!

外壁のメンテナンス作業に必要な足場を組むだけでも数十万円程度かかりますので、時期の重なるメンテナンスがあれば、一緒にやってもらうことで、手間も費用も削減することができます。

築後10年のケース

多くの場合経年劣化が気になり始めるタイミングが築後10年です。

ただ、この時点では困りごともさほど深刻ではないことが多いので、大掛かりなメンテナンスは必要ないでしょう。この時期にやっておくとよいメンテナンスは、

・屋根・外壁の塗装

・シーリングの打ち替え

・給湯器交換

・クロス張替え

・トイレ便器交換

・蛇口などの水栓器具交換

等が考えられます。

Point!

内装は近年、DIY感覚で気軽に張り替えできるようになりましたが、長持ちさせるという観点からみると、専門業者に任せたほうが安心です。

築後20~30年のケース

築後20~30年にもなると、あちこちで不具合が出てくるため、大がかりなメンテナンスが必要になってきます。この時期には、

・外壁・屋根の増し張りや張り替え

・シーリングの打ち替え

・内装のクロス張替え

・ユニットバス入れ替え

・キッチン本体交換

等のメンテナンスが考えられます。

Point!

瓦屋根は、瓦そのものの耐用年数(快適に使える年数)は50~100年ですが、割れや瓦を留める漆喰の崩れなど、部分的な保守が欠かせません。

瓦と下地の両方が痛んでいる場合は、葺き替えが必要になります。金属製の屋根では、10年ごとの塗装メンテナンスをしていれば、50年ほど持ちます。

メンテナンス業者の種類

メンテナンス業者の種類

では、メンテナンスを依頼する会社はどのように選んだら良いのでしょうか。今回は「外壁塗装」を例に考えてみましょう。

外壁塗装の依頼先として思いつくのは、「大手ハウスメーカー」、「工務店やリフォーム会社」、「塗装専門会社」の3パターンが考えられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

※外壁塗装を請け負っている会社は沢山ありますので、一概には言えません。あくまでも私感ですのでご了承下さい。

ハウスメーカー

ハウスメーカーに依頼すると多くの場合、実際に施工するのは下請け業者です。そのため、ハウスメーカーのマージン(手数料)に加え、下請け業者のマージン、場合によっては孫請け業者のマージンまで上乗せされ、費用が高くなる傾向にあります。

大手のハウスメーカーですと、現場管理や安全管理が徹底されている場合が多く、何かトラブルが起きた際の対応力や保障がしっかりしています。

施工する業者も大手と付き合えるしっかりとした業者である事が多いです。なるべくお値打ちにしたい方には向きませんが、安心して全て任せきりにしたい方には向いています。

外壁塗装会社、または塗装屋さん

中間マージンが無いので、お値打ちにできます。ただし、良い業者と出会えるかは運です。絶対にお値打ちというわけではなく、外壁塗装専門とうたいながら、実は営業専門の会社で、中間マージンで儲けている会社もあります。

専門だとしても、施工品質が悪かったり、態度が悪く嫌な気分にさせられる事もあります。実際に塗装した方からの紹介や、口コミに頼るしか無さそうですが、良い業者と出会えれば、高い施工品質で大手ハウスメーカーの半額で出来る事もあります。

工務店やリフォーム会社

上記二つの中間といった感じです。中間マージンは取られますが、大手ハウスメーカーほどは高くなりません。実績が多ければ、良い塗装業者と付き合っている可能性が高いです。

人手が限られているので、現場管理や安全管理は大手ハウスメーカーほど厳しくやっていないかもしれません。そこそこ安く、高い施工品質を求めている方に向いています。

結局どう選べばいいの?

家のメンテナンス業者の選び方

結局のところ、良い会社をどのように見つければ良いのでしょうか。

施工実績が豊富な会社

高い専門技術が必要な外壁塗装において、施工実績が豊富なことは重要なポイントです。ホームページや口コミ、直接問い合わせるなどの方法で確認しましょう。創業年数の長さも信頼のポイントになります。

専門資格を有している会社

外壁塗装の施工には「一級塗装技能士」や、「二級塗装技能士」といった国家資格に加え、「塗装劣化診断士」、「雨漏り診断士」など様々な資格が関わってきます。

専門的な技術を必要とする施工なので、資格を持っている人材が在籍していることは、大きな判断材料になります。

地元密着業者

所在がはっきりしない、あまりにも遠い業者は避けましょう。地元密着業者は、地元で悪い噂がたてば死活問題ですので、いい加減な事は出来ません。

遠方のよくわからない業者に依頼し、工事が完了して代金を支払ったが、後々で不備が見つかったので手直しをお願いした。しかし、何度呼んでも全然来てくれない、何だかんだと言い訳を言って逃げられる、といったトラブルはよく耳にします。

Point!

リフォーム会社を選ぶ際は必ず、複数の会社から相見積もりをとってください。同じ塗料でも価格が違うなど、複数の会社の説明を受けないと分からないことが沢山あります。そうして、いくつもの会社の相見積もりをとることで、おおよその相場が分かってきます。

まとめ

業者を選ぶ際は必ず、複数の業者から相見積もりをとってください。

家のメンテナンス会社を決めることは、家の寿命を決める重要な作業です。複数の会社の相見積もりをとるのは少々面倒に思われるかもしれませんが、きちんと考えることで長く住み続けることができます。

ぜひこの機会に、一生付き合える家のメンテナンス会社を検討してみてください。

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