突如起こる地震。近年はとくに日本でも頻繁に地震があり、とっさの対応に困ったことはありませんか？
急な地震が来ても大丈夫なように、ガスの対処法を事前に把握しておくことは大切です。地震はさまざまな災害の元となるため、対処法を知り落ち着いた対応を心がけてください。
この記事では地震時のガス対処法だけでなく、日頃のケアも紹介しています。普段から災害に備える努力をしましょう。
地震が起きたときのガスの対処法
地震が起きると平常心を保てなくなります。安心してもらいたいのは、震度5程度以上になるとガスメーターは自動でガスを遮断すること。
強い地震ほど安全が確保されているので、必ず落ち着いて行動してください。
最優先に自分の身を守る
一番大切なのは自分の身を守ることです。枕や座布団などで頭を保護し、頑丈な机の下に身を隠してください。
地震で大きく揺れている間に火を消しに行くと、転倒や調理器具の落下が原因でやけどを追う場合があります。なるべく火から遠い場所に避難するようにしましょう。
余裕があれば出入り口を確保するため、扉を開けておくことも効果的です。
地震が落ち着いたら火を消す
地震が落ち着いてきたら、ガスの火を消し元栓も閉めてください。
また火災の原因となるため、電化製品のスイッチを切りコンセントもプラグから抜くことを忘れないでください。
万が一家を離れる場合は、ブレーカーも切るようにしましょう。
揺れが完全になくなったらガスの再開
完全に地震が収まったら周囲の確認をしましょう。
確認するポイントは次の3つ。
ガスの臭いがしていないか
ガス器具の破損や異常は見られないか
ガス器具が正しく装着されているか
すべての安全が確認できたら、ガスは使用可能です。合わせて電気も使って問題ありません。
地震の影響で停電している場合、換気扇が動かないことがあります。このときは、すぐに窓を開けてください。一酸化炭素中毒になる可能性があります。
また確認して問題なかったが、ガスを使っているとき気分が悪くなったり目がかすんだりする場合は使用と止め、ガス会社へ連絡してください。
ガスメーターの赤いランプが点滅し、ガスが止まっている場合は自分で復旧作業が可能です。いったんガス器具につながっているガス栓を閉め、ガスメーターの復帰ボタンのキャップを左に回します。（ガスメーターの元栓は閉めないでください。）
キャップが外れたら復帰ボタンを強く押し、ランプが点灯したらしばらく待ちます。約3分で点灯ランプが消灯。ランプが消えれば、通常通りガスを使えます。（ガスメーターにも様々な種類がありますので、上記の方法とは異なる場合が御座います。万が一に備え、お宅のガスメーターの復帰方法を、供給ガス事業者に確認しておくと良いでしょう。）
地震後にガスの臭いを感じたときの対処法
地震後に万が一ガスの臭いを感じたら、注意したいのが電気周りです。ガスの影響をもっとも受ける換気扇は触らないようにしてください。
すぐ元栓を閉め、窓を開けて換気します。
周辺のコンセントも絶対に触らないようにしてください。ガス漏れの危険性があるため火災の原因になりかねません。
換気したらすぐガス会社へ連絡するようにしてください。
【いざというときに備えて】日常におけるガスの手入れや点検方法
地震のときの災害を少しでも抑えるには、日頃の点検が欠かせません。以下に挙げている3つのポイントを定期的に取り組むようにしてください。
掃除は小まめにする
ガスコンロ周辺の掃除は、小まめにするようにしてください。汚れやゴミがたまっている状態だと、火災の原因にもなります。
掃除するときはガスコンロだけでなく、バーナー周辺や換気扇も忘れずにしましょう。
小まめな掃除をすることで、点検の一環にもなります。
コンロの部品をチェックする
ガスコンロ周辺の部品も、破損や経年劣化していないかチェックしてみてください。消耗品も多いガスコンロは、早めの部品交換がおすすめ。
部品はホームセンターで手軽に用意できるものもあるので、予備として置いておくのもいいでしょう。
メーターの場所を確認しておく
地震で家を空けるようになった場合に備え、あらかじめメーターの場所を確認しておくことも大切です。
同時に復帰ボタンの位置、メーターに不具合がないか、わかる範囲で確認しておくと地震後の対応も楽に済みます。
突然の地震に備えて日頃からガスの確認しておこう
予期せぬ地震はいつ起こるかわかりません。地震が起きてから慌てるのでは遅く、間違った対処法をしてしまいます。
地震が起きたら落ち着いて行動とることが先決。そのためにも、日頃のチェックや手入れは欠かさずしてください。