こんにちは!株式会社オオタケの大竹です!トイレから水が漏れている!あなたは現在こんなトラブルに見舞われていないでしょうか?水漏れの原因はトイレのどこから水漏れしているかによって異なります。
今回の記事では、よくある水漏れの原因4パターンと水漏れの原因判別について徹底解説します!この記事で勉強して自分の状況に合うやり方で修理していきましょう!
しかし、その前に注意点があります!止水栓の簡単な部品交換だからといって、手順や部品を間違えると大惨事に繋がることがあります。また、無資格でやって良い事には制限もあります。
自信が無い方はプロに任せる事をオススメします。また、道具や部品を買い揃えるお金や時間を考えると、プロに任せた方がお得かもしれません。
当社はガス屋ですが、給水装置工事主任技術者が5名、2級管工事施工管理技士が2名在籍しており、名古屋市指定給水装置工事事業者(第880号)を取得しています。
トイレ修理の経験も豊富で、地元密着業者の強みを生かした対応スピードと、安価で明瞭な会計を心がけています。
よくあるトイレの水漏れ4パターンは?
止水栓からの水漏れ
現在の洋式トイレは壁もしくは床に止水栓があり、そこからウォシュレット、トイレタンクへ給水されています。水漏れの症状としてはポタポタと止水栓から水滴が落ちる症状が多いです。原因としてはパッキンの劣化が考えられます。
給水管からの水漏れ
止水栓からタンクへの給水配管からの水漏れの場合、劣化している場所によって水漏れの量が変わってきます。接続部分のパッキン劣化による場合はポタポタとした水漏れや上のほうから水漏れをした場合は給水配管を伝うような漏れ方をします。
もし、給水配管自体に小さな穴が開いた場合、吹き出すような水漏れになります。壁が濡れているなどトイレ以外の場所に水漏れ跡がある場合、吹き出した水かもしれません。配管の穴自体は目にも見えない程の穴になります。
トイレタンクからの水漏れ
タンクの水漏れにも種類があります。今回は大まかに2種類に分けて紹介します。
①タンク内で水が漏れ、便器内に流れる。
トイレタンク内での水漏れは発見するのが難しいかもしれません。タンク内には、水が溢れないようにするようにオーバーフロー管という部品があり、タンク内の水が一定より多くなるとその管を通って便器の中へ排水される仕組みになってます。(溢れてしまっては大変ですよね)
そのため水漏れに気付くのは水道メーター検針時の指摘の場合が多いです。水を流した後、手洗いの水が止まっているのに便器内に水が流れているような場合、タンク内での漏水の場合があります。
原因をいくつかご紹介しますと、タンクに水が溜まったのを感知して給水を止める部品「ボールタップ」の故障。こちらは、内部のダイヤフラムやパッキン等のゴム製品の劣化、ゴミつまりが原因です。
水が溜まったにもかかわらず給水を続けるので、オーバーフロー管から便器へ水が流れ続けます。水が無駄にななりますが、通常通り使用できてしまいます。
次に、タンク内部の底についている開閉式のフタの故障。「フロート弁」「ゴム玉」「排水弁」等と呼ばれ、ゴム製品ですので長期使用や薬品で劣化します。タンク内の水が便器内に漏れ続けてしまうので、漏れた分だけ給水されてしまいます。
軽傷であれば気が付かずにそのまま使用できますが、重症ですとタンクに水をためる事ができません。他にもオーバーフロー管が折れてタンクの水が漏れる場合や、弁に異物が挟まって漏水する事もあります。
②タンク外に水が漏れ、床が濡れる。
お水を流した際に漏れる場合は、タンクと便器の接続部分から水が漏れる場合は密結パッキンの劣化や、手洗いが付いている場合は手洗いの水が漏れている可能性があります。
使用していない時にも漏れる場合は、給水管との接続部分のパッキンの劣化が考えられます。最近のタンクは下側の内部に接続部分があるため、確認が難しい事があります。
タンクと便器を固定する為のネジの、パッキン部分からの漏水も考えられます。
・ウォシュレットからの水漏れ
ウォシュレットからの水漏れ箇所は大きく分けて2か所となります。機器本体からの水漏れか、ウォシュレットへ給水するためのホース部となります。
手鏡等を使用し、どこから水が漏れているのか調べてみましょう。配管のパッキン交換でしたら安価な修理代で済みますが、内部からの漏水ですと修理代が高くなりがちです。10年近く使用しているのであれば、買い換えをご検討下さい。
修理作業前に準備しておきたい道具
マイナスドライバー
止水栓を締める時などに使用する道具です。家にない場合はホームセンターで数百円程度で購入できるので揃えておきましょう。
モンキーレンチ
ナットを締めたり緩めたりする時に使用する道具です。サイズが小~ワイドまでと幅広くあり、用途に応じて使い分ける必要があります。ホームセンターで購入することができます。
ウォーターポンププライヤー
止水栓水漏れの修理をしたい時、パッキング押さえがナットタイプではなく、円形タイプのものもあります。そういう時はモンキーレンチの代わりにウォーターポンププライヤーを使います。
バケツ・雑巾
作業中の水漏れが心配なときに、下に置いておくと安心できます。床が濡れたらすぐ拭けるように雑巾も用意しておきましょう。
給水管接続部分からの水漏れの修理法
トイレの給水管は、壁や床から出ている止水栓からタンクへと伸びており、給水管の繋ぎ目(多くは止水栓との接続部分、タンクとの接続部分の計2箇所)から水漏れします。パッキンの老朽化やナットの緩みが原因で起こると考えられます。
① 止水栓を締める
どの修理法でも言えることですが、まずは止水栓を締めて水を止めることからスタートしましょう。
止水栓はマイナスドライバーで右回り(時計回り)に回すと締めることができます。
② ナットをモンキーレンチで緩め、パッキンを新しいものに交換する
給水管の接続部を止めているナットをモンキーレンチで緩め(左回し)、取り外します。中に入っている古いパッキンを新しいものに交換しましょう。外した古いパッキンの現物をホームセンターに持って行けば、間違いなく同じサイズのものが手に入ります。
③ 元通りに戻していく
パッキンを新しいものと交換したら、手順を間違えないようにして元に戻していきます。ナットは右回しでしっかり締めておきます。ナットが緩んでいることで起こる水漏れもあるので確実に締めておきましょう。
④ 止水栓を開ける
作業完了時には最初に閉じた止水栓をマイナスドライバーで左に回し、開けておきましょう。
止水栓からの水漏れの修理法
止水栓の構造は様々です。今回はよく水漏れが起きるタイプの止水栓でご説明します。止水栓の外側に水が漏れてくる原因は、上部パッキン(三角パッキン)の劣化が殆どです。続いて、スピンドルの劣化が考えられます。
上部パッキンもスピンドルも様々な種類やサイズがあります。止水栓のメーカーを特定し、部品の特定が出来るのであれば良いのですが、自信が無ければやめておきましょう。
① 家の水道の元栓を締める
トイレの止水栓を修理する時には家の水道の元栓から閉めて行います。元の止水栓を閉めた後、台所やお風呂で水を出し、確実に水が止まっている事を確認しましょう。
② 袋ナットを工具を使って緩める
次にモンキーレンチを使って袋ナットを緩め、外していきます。この時、バケツを下に置いておくと水が零れても安心できます。(ハンドルがついているタイプの止水栓は、上記写真のようにハンドルを外して下さい。)
③ 上部パッキン(三角パッキン)を外していく
止水栓の内部は上部パッキン(三角パッキン)・パッキン受け(座金)・スピンドル・ケレップ(コマ)の4つで構成されています。
袋ナットを外すと、スピンドルの軸に上部パッキンが出てきます。無い場合は、袋ナットの内側に固着しています。
パッキン受けを外すと、上部パッキンが確認できます。止水栓から水が漏れている場合は、この上部パッキンが原因であると考えられます。
④ スピンドルを外していく
上部パッキンが固着している場合は、キリやマイナスドライバーでグリグリと剥がしましょう。続いてスピンドルを反時計回りに回し続けると、本体から抜けます。
⑤ コマパッキンを新しいものに交換する
スピンドルを取り外すと、奥にコマパッキンが入っているので同時に交換しておきましょう。コマが外れる物はコマを交換して下さい。スピンドルとコマが一体化しているものは、小型のプラスドライバーでネジを緩め、ゴムだけを交換しましょう。止水栓を止めてもトイレへの給水が止まらない場合は、このコマが原因であると考えられます。
⑥ コマパッキン→スピンドル→三角パッキンの順に元に戻していく
新しいコマパッキンをスピンドルに差し込んでから戻していきます。スピンドルを時計回しで入れていきます。途中で回らなくなるまで回していきましょう。次にパッキン受け、上部パッキンの順にスピンドルの軸に入れます。
⑦ 袋ナットを締める
次に袋ナットを入れて、手で回せるところまで締めます。あとはモンキーレンチでさらに締めていきますが、きつく締めすぎないように気を付けてください。ここで締めすぎると、スピンドルが固定されてしまい、止水栓の開閉ができなくなります。固いと感じたら、袋ナットを緩めればオッケーです。
⑧ 元栓を開け、水漏れが改善したか確認する
最後に元栓を開け、水を流して水漏れが無いことを確認したら終了です。
トイレタンク内からの水漏れの修理方法
トイレタンク内の給水装置が上手く作動していないと、水が便器内に流れ続けて止まらないことがあります。トイレタンク内の機器の位置がずれていれば、正しい位置に戻すことで直ることもあります。
それで直らない場合はフロート弁やボールタップの劣化が考えられます。ボールタップの交換は種類も多く、一概に説明することが難しい為、比較的簡単なフロート弁でTOTO製のフロートバルブ「THY418」、LIXIL製のゴム玉「TF-10R-S」の交換方法をご紹介します。
フロート弁の交換方法
まずはメーカーと型式を確認し、取替え用のフロート弁を手に入れて下さい。違う種類のフロート弁は取り付けられませんので、お間違えないように気を付け下さい。また、フロート弁から水が漏れている場合は、ゴムが劣化している事が多く、手や壁に直接触れると真っ黒になります。ゴム手袋をつけて、取り外したフロート弁はすぐにビニール袋に入れましょう。
① 止水栓を締め、タンクの水を空にする
まず始めに止水栓を止め、レバーを回してタンク内の水を空にしておきましょう。次にタンク上部の蓋を外します。手洗い付きタンクの場合は、手洗いに管が繋がっているので、外しましょう。
② 鎖の長さを調整しつつ、新しいフロート弁を取り付ける
レバーに繋がっている鎖を外して、古いフロート弁を取り外します。この時に、鎖の長さやレバーを回した時のフロート弁の動きをよく覚えておいてください。後ほどの調整で元に戻す必要があります。
THY418の場合はオーバーフロー管に取り付けられているので、外します。手で簡単に取り外せますが、この時にオーバーフロー管が折れやすいので、注意して下さい。
TF-10R-Sの場合は、真上の輪っかが邪魔で、一見すると取れないように見えますが、白い軸を斜めに曲げるように横から引き抜くと、抜けます。
また、鎖とゴム玉が直接つながっておらず、ゴム玉の上に部品がついているものは「カップ付き」と呼ばれます。こちらは玉の大きさや取替方法が異なり、多少のコツが必要ですので、業者様に任せた方が安心です。部品の取替が完了したら、交換前と同じ動きになるように、レバーに鎖をひっかけましょう。
③ 止水栓を開け、水位を調節し、水漏れの有無を確認する
最後に止水栓を開けて、給水した水位が正常であるかを確認し、元通りフタをしたら作業は完了です。レバーを回して正常に作動するか確認しておきましょう。
※手洗い付きの場合、止水栓を開けると手洗いへの給水管から水が出ます。タンク側に給水管を入れておくか、穴を指でふさぎましょう。
まとめ
トイレの水漏れの修理法を原因別に解説させていただきました。まずどこから水漏れしているのか発生源をしっかり特定するようにしましょう。その上で、自分で修理できる方法をいくつか知っておくことは安心につながります。
ただし作業の困難な方法もあるので、説明を読んで難しいと感じたら、無理せず専門業者に依頼するようにしてくださいね。