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ガスコンロの寿命はどのくらい?長持ちさせるコツと適切な交換のタイミングとは

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東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です。

ガスコンロは、毎日の料理に欠かせない家庭用設備の一つです。しかし、どれだけ大切に使ってもガスコンロには寿命があり、いつかは交換しなければなりません。

ガスコンロの寿命、寿命が近づいているサイン、長持ちさせるためのコツ、そして適切な交換のタイミングについて詳しく解説します。「ガスコンロの調子がおかしい」「そろそろ買い替え時かな?」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

オオタケでは、ガス機器の選び方や最新機種の情報をYouTubeでも発信しています。ぜひこちらも合せてご参照ください。

ガスコンロの寿命は?

ガスコンロの寿命

一般的に、ガスコンロの寿命は約10年程度と言われています。これはガスコンロメーカー(リンナイ、ノーリツ、パロマなど)で「設計上の標準使用期間」と定められています。そのため、10年以降も使用ができますが、故障などのリスクが高まるため、10年を目処に、点検や取り換えを検討しましょう。

ただし、ただし、使用頻度やメンテナンスの頻度によっても前後するため、一概に10年と決めつけることはできません。定期的な点検とメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことも可能です。あくまでも参考程度と考えておきましょう。

また、ガスコンロの寿命は「10年」がひとつの目安ではありますが、必ずしも10年を待たずに交換や点検が必要になることもあります。たとえば、「いつもと違う」「火の調子が悪いかもしれない」と感じたときは、早め早めの点検を依頼しましょう。

製造年月日の確認方法

製造年月はコンロの銘板ラベルに記載されています。銘板ラベルはビルトインコンロの場合は、電池ケースの蓋の内側や操作パネルカバーの内側に貼られています。据え置き型コンロの場合は右か左の側面に貼ってあります。

銘板ラベルには製造年月日が必ず記載されています。

ほとんどのメーカーで「00.00-000000」といった形式の数字が印字されている場合があります。この場合、ドットの前の2桁が「製造年」、ドットの後の2桁が「製造月」 を表しています。

  • 「21.07-123456」 → 2021年7月製造
  • 「18.11-987654」 → 2018年11月製造

この数字を確認することで、製品が実際にいつ作られたものなのかを把握できます。

10年を過ぎているとどんな影響があるのか?

製造年月日を確認して10年を過ぎていても、「危険だから今すぐに交換が必要」というわけではありません。ただし、メンテナンス性などの面で不便が出てきますので押さえておきましょう。

10年をすぎると部品交換や修理ができないケースが多い

ガスコンロは長く使えば使うほど、点火装置やバーナーなどの細かな部品が劣化していきます。本来であれば部品交換によって延命できますが、メーカーの部品供給は製造終了からおおよそ10年で打ち切られるのが一般的です。

10年を過ぎたガスコンロが故障した場合、修理を依頼しても必要な部品が入手できず、対応できないケースがありますので、その際は潔く新品を購入しましょう。

2008年以前のガスコンロの安全性能について

2008年以前の古いガスコンロには、現在では標準搭載されているSiセンサー(安全装置) が付いていない製品も少なくありません。Siセンサーは、2008年以降に法令で義務付けられたため、それ以前のコンロにはついていない製品があります。

鍋の空焚きや煮こぼれによる立ち消えを感知して自動でガスを止めてくれる安全機能です。この機能がないコンロを使い続けると、思わぬ火災事故やガス漏れにつながるリスクが高まります。

ガスコンロの寿命に現れる5つの症状

ガスコンロの寿命が近づいていることを示すサインはいくつかあります。点火しようとしても火がつかない、ガスの匂いはするが火がつかない、パチパチというスパークが飛ばない、火はつくが火が大きくならないなどです。

代表的な5つの症状(点火しないまたは火が消える、炎の色が変、異臭(ガスの臭い)がする、異音がする、ススが付く)にまとめて詳しくご紹介します。

点火しない、火が消える

ガスコンロが点火しない

ガスコンロは、寿命が近づいた時に現れる症状として、点火がスムーズにいかなくなることがあります。具体的には、次のような症状が見られます。

具体的な症状
点火しない ・スイッチを回しても火がつかない
・何度も試してやっと点火する
火が消える ・点火してもすぐに火が消えてしまう
・調理中に突然火が消える

これらの症状の原因として真っ先に考えられるのは乾電池切れなのですが、老朽化が原因となる例をご紹介致します。

「点火しない」原因はいくつか考えられます。スイッチを入れてもチッチッチッと火花が全く出ない場合は、スイッチの故障、機器内部の配線の断線や短絡、基盤の故障などが考えられます。1カ所だけ火花が出ていない場合は、点火プラグの故障や汚れ、バーナーキャップの故障や汚れが考えられます。

スイッチを入れるとチッチッチッと火花は出るが点火せず、ガスの匂いもしない場合は、何らかの理由でガスメーターがガスを遮断している可能性や、機器内部の電磁弁の故障が考えられます。

「火が消える」原因もいくつか考えられます。点火スイッチを離すと即座に火が消えてしまう場合は、立ち消え安全装置の故障、温度センサーの故障、電磁弁の故障、基盤の故障等、様々な原因が考えられます。

調理中に突然火が消える場合も上記と同様の原因が考えられます。一か所のバーナーだけ症状が出るのか、全か所のバーナーで同様の症状が出るのかで原因を絞り込む事が可能です。

炎が青色ではない

ガスコンロの不完全燃焼

通常、ガスコンロの炎は青色ですが、寿命が近づいたり故障していたりすると炎の色が変わることがあります。具体的には、次のような症状が見られます。

炎の色 原因
赤色
オレンジ色
・ガスの不完全燃焼
・バーナーキャップの汚れ

不完全燃焼の原因としては、バーナーの詰まりやガスの供給不良が考えられます。これらの問題は、安全性にも影響を与えるため、早めの対処や専門家への相談が必要です。

異臭(ガスの臭い)がする

ガスコンロから異臭がする

ガスコンロを使用している際に異臭がする場合は、注意が必要です。特に、ガスの臭いが強く感じられる場合は、ガス漏れの可能性があり、非常に危険な状況なので、次のような対応を早めに行いましょう。

・使用を中止する

・換気をする

・ガスの供給業者に連絡をする

ガス漏れは放置すると大きな事故に繋がる可能性があるため、異臭を感じたら速やかに対応することが重要です。

異音がする

コンロから異音がする

ガスコンロを使用しているときに、異音がすることも寿命が近いサインです。具体的には、次のような異音が考えられます。

点火時の異音 ・点火時にボンという大きい音がする
使用中の異音 ・何も操作していないのに電子音が聞こえる

点火時に大きな音がする場合はバーナーキャップが濡れていたり汚れている可能性がございます。使用中に電子音をする場合は、電池の交換時期であったり、機器の故障が考えられます。

ススが付く

ガスコンロのススが付く

ガスコンロの寿命が近くなると、調理後に鍋やフライパンにススが付きやすくなります。ススが発生する原因としては、次のようなことが考えられます。

・不完全燃焼

・バーナーの詰まり

ススが付く状態が続くと、調理器具が汚れやすくなるだけでなく、健康にも悪影響を与える可能性があるため、早めの対処がおすすめです。

ガスコンロに寿命がくる理由

ガスコンロが故障する原因

ガスコンロは毎日使う調理器具であり、長期間使い続けることで少しずつ劣化していきます。寿命を迎えるのには、いくつかのはっきりとした理由があります。代表的な故障原因をいくつかご紹介します。

経年劣化 ガスコンロは、使用年数が経つにつれて劣化します。特に、内部の精密部品は消耗品であり、長年の使用で性能が低下します。
不適切な使用 吹きこぼれしてしまったあとに掃除を怠っていると機器の内部に塩分が入ってしまい機器の故障につながります。
メンテナンス不足 定期的な点検やメンテナンスを怠ると、汚れやゴミが溜まり、バーナーの詰まりの原因となります。
ガス供給の問題 ガスの供給が不安定な場合や、ガスホースが折れ曲がっている場合も、ガスコンロが正常に点火しないことがあります。ガスホースの交換やガスの供給状況を確認することが重要です。

使用方法を見直し、定期的にメンテナンスを行うことで、ガスコンロの故障を防ぎ、寿命を伸ばすことが可能です。

ガスコンロを長持ちさせるコツ

ガスコンロの定期掃除

大前提として、ガスコンロは精密な機械ですので壊れるときは壊れてしまいます。しかし適切な使い方をすることで、ガスコンロを長持ちさせることは可能です。ここでは長持ちさせるためのコツをご紹介いたします。

日常の掃除と定期的な掃除をする

ガスコンロは、調理の際に油や食材のカスが付着しやすく、汚れが溜まると、バーナーの詰まりや炎の不調の原因となります。定期的に掃除を行い、清潔な状態を保つことで、ガスコンロの性能を維持することができます。

掃除の際には、次の点に注意しましょう。

掃除場所 ポイント
バーナー こまめにバーナー部分に詰まった汚れを取り除きましょう。また、定期的に外して歯ブラシや爪楊枝などで目詰まりを取り除きましょう。
天板 天板はゴトクを外して定期的に拭き取るようにしましょう。
ゴトク ゴトクは定期的に丸洗いしましょう。重曹水や中性洗剤を使って、定期的に浸け置き洗いをすると美しさと耐久性を保てます。

油汚れは冷えて固まると落としにくくなります。定期的な掃除に加えて、日常的に拭き掃除をするのも大切です。

おすすめの掃除道具
歯ブラシ・重曹・セスキ炭酸ソーダ・ガスコンロ用スポンジ・マイクロファイバークロス など

バーナーを左右バランスよく使う

ガスコンロを長持ちさせるためには、同じバーナーばかり使わず、バランスよく全てのバーナーを使うことが大切です。特定のバーナーばかりを使うと、その部分だけが早く劣化してしまいます。できるだけ均等に使用し、一箇所のバーナーだけ故障することがないように気をつけましょう。

ガスコンロの周りも掃除する

ガスコンロの周りをきれいにしておき、外部からの腐食を防ぎましょう。また台所は湿気がこもりやすいため、換気を心がけることが重要です。湿気や結露はサビを発生させ、バーナーや内部部品の寿命を縮めます。

ガスコンロの適切な交換のタイミング

ガスコンロの設置タイミングについて

ガスコンロは10年を越えても壊れるまで使える場合もありますが、安全性や経済性を考えると、適切なタイミングで交換することが重要です。以下のような状況に当てはまる場合は、修理ではなく交換を検討しましょう。

修理より交換の方が安い場合

バーナーや点火装置の交換、基盤やセンサーの修理には高額な費用がかかることがあります。部品代や出張費を含めると新品購入の半額以上になるケースも少なくありません。

修理しても別の部品がすぐ故障することもあり、長期的には交換の方がコストパフォーマンスに優れることもあります。このような判断はガス機器の専門業者に現地調査に来てもらい、アドバイスをもらいましょう。

もちろん私たちオオタケにもお気軽にご相談ください。

家族構成やライフスタイルの変化

お子様の旅立ちや、夫婦共働きの開始、高齢になり料理をする頻度が変わったなどのライフスタイルの変化は、ガスコンロの使い勝手を見直すタイミングです。

例えば、ガスからIHへの切替、自動調理機能付きコンロへの変更など、家庭に合った新しいコンロにすることで生活にあった選択が可能です。ガス機器専門業者はこうした相談にも対応してもらえますので、お気軽にご相談してみてください。

最新モデルの安全機能・省エネ機能を活用したい場合

まず安全性能の面ですが、前述の通り、2008年以降の機種にはSiセンサーが取り付けられています。その他にも最新のモデルには、感震自動消化機能、調理補助機能、省エネ設計によるガス代の節約などのメリットがありますので、「最新機能を使いたい」といった場面でも交換を検討しても全く問題ありません。

単に「壊れたから交換する」だけでなく、安全性・経済性(省エネ)・快適性の観点からも交換を検討しましょう。

まとめ

清須の安心できるガス会社

ガスコンロは、家庭料理に欠かせない重要なキッチン設備ですが、消耗品であるため必ず寿命が訪れます。ご紹介した長持ちさせるコツを参考に、ガスコンロの使用方法を見直してみてください。

また、使用時に異変を感じた時や寿命の症状が現れたら、ガスコンロの使用を中止し、専門家に点検を依頼したり、相談をしたりしましょう。

オオタケでは、清須市を中心にガス機器の販売、修理などを行っています。ガスコンロの不調を感じた際や、故障したと思った際には、ぜひオオタケにご相談ください。

ガスコンロの選び方徹底解説ページ

記事監修:オオタケ代表 大竹 良保

皆様こんにちは!株式会社オオタケ代表の大竹です。ガス機器の販売、設置から創業した当社ですが、長年に渡り地域密着でお客様と触れ合ってきたことにより、結果的に地域の「なんでも屋さん」になりました。住まいに関するお困りごとはぜひオオタケにおまかせください。

ガス機器の購入・設置・メンテナンス、水道、トイレ、お風呂、キッチン等水回りの修理、床暖房の設置、エアコン交換、エアコン修理、電気温水器、エコキュートの設置、リフォーム、リノベーション、住まいのトラブルなど幅広く対応させていただいております。

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