ガス機器(ガスコンロ・ガスストーブなど)

ガスコンロは自分で設置できるの?購入前に知っておきたいガスコンロ設置のDIY事情

ガス機器(ガスコンロ・ガスストーブなど)

東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です。

よくお客様から「ガスコンロは自分で設置できるの?」というお問い合わせをいただきます。結論から言いますと、据置型ガスコンロは自分で設置することができます。しかし、ビルトイン型のガスコンロの設置は有資格者が行わなければいけません。

厳密には、新たに設置するガスコンロとガスの元栓をつなぐ作業は、有資格者が行わなければいけないという事になります。これらはガス漏れの危険性が非常に高い工事となる為、安易にご自身で工事するのは止めましょう

引っ越しの際にガスコンロを自分で設置したいと考えている方もいるのではないでしょうか。また、最近は自分の好きなように家の中をDIYする人も増えてきています今回は据置型ガスコンロ(テーブルコンロ)を自分で設置する方法についてご紹介します。

ガスコンロの種類

ガスコンロには自分で設置できるガスコンロとできないものがあります。まずは取り付けたいガスコンロの種類から確認しましょう。

据置型ガスコンロ(テーブルコンロ)

据置型ガスコンロ

据置型ガスコンロとは、テーブルコンロやガステーブルともいいます。ホームセンター、家電量販店、インターネットなどでも、すぐ購入することができます。ガスコンロを台に設置して、ガス栓にガスホースをつなげるだけですので、比較的簡単に取り付け作業ができます。

ただし、後述する据置型ガスコンロの取り付け方のルールを守った上で設置しましょう。消防法で可燃物との離隔距離が定められていたり、プロパンガスの場合はガス漏れ報知器の設置も義務付けられています。設置方法を間違えると、思わぬ事故につながることもあります。

据置型のガスコンロは、1口タイプ、2口タイプ、グリル無しなどがあり、故障したらすぐに買い替えられるので、引っ越しが予想される場合や、2~3名のご家族、1人暮らしのアパートでの設置に向いています。簡単に外せますので、中古市場にもよく出回ります。

こちらのタイプはガスホースがむき出しになりますので、損傷しないように注意が必要です。2口しかないので、同時に調理できる数が少ないこと、細かい隙間まで掃除がしにくいのもデメリットとしてあげられます。

ビルトイン型ガスコンロ(ビルトインコンロ)

ビルトイン型ガスコンロ

ビルトイン型ガスコンロは、キッチンに組み込まれているタイプのコンロです。本体が据置型ガスコンロに比べ高額で、設置には有資格技術者による取り付け工事が必要です。

一軒家やマンションなど、長期居住する住居に多く設置されています。ビルトイン型ガスコンロは、キッチンと一体化しているため段差が少なく、掃除や手入れが簡単で、すっきりした見た目も人気です。

キッチンと一体になっている為、交換の際はキッチン本体の交換も必要になると誤解されている事がありますが、ビルトインコンロのみの交換でも可能です。工事も簡単で、慣れている技術者であれば、掃除も含めて30分程度で取替えできます。

据置型ガスコンロの取り付け方と注意点

据置型ガスコンロ(テーブルコンロ)は、ホースと固定するバンドがあれば、自分で設置することが可能です。注意する点は、ガス栓とホースの種類を間違えないようにしなければなりません。

据置型ガスコンロは、ガス栓とホースを接続して使用しますが、ますはガス栓の形を確認します。そして、作業の前には必ずガス栓が閉まっているか確認して、軍手などをつけてからはじめましょう。

ホースエンド型の設置方法

ホースエンド型の設置方法

ホースエンド型は、元栓に赤いラインが入っているのが特徴です。赤いラインが消えている場合は、ガス栓を真横から見たときの接続部の形を見ます。接続部の先端部分が、植木鉢に入った雪だるまのような形をしているのがホースエンド型です。ホースエンド型はゴムホースとゴム管止めバンドの2つがあれば接続ができます。

ホースエンド型のガス栓は以下の手順で接続します。

①ホースを必要な長さに切る。

②ホースにバンドを2つ通す。

③コンロ側にホースを差し込み、バンドで固定する。

④ガス栓側にホースを差し込み、バンドで固定する。

⑤ガス栓のツマミを開ける。

ゴムホースとバンド2つが揃いましたら、次はゴムホースを最適な長さに切ります。ゴムホースが折れ曲がってしまうとガスが止まってしまいますので、長すぎず短すぎず、ちょっと余裕があるくらいの長さが最適です。

ゴム製ですのでハサミで切ることが出来ますが、結構固いので良く切れる大きめのハサミか、太めのカッターナイフが切りやすいです。切り口がななめにならないように気を付けてください。

次に接続部分を固定する為のバンドを2つ通してから、ゴムホースを機器側に差し込みます。次にゴムホースをガス栓の赤いラインまでしっかりと差し込みます。

機器側もガス栓側も、差し込む際にはかなり力が必要ですので、差し込み部分を少しだけ水で濡らすと簡単に差し込めます。指に水をつけて差し込み部分をなぞる程度で大丈夫です。

最後に機器側、ガス栓側との接続部をバンドで固定しましょう。接続してからではバンドを通せないので最初にバンドを2つホースに通しておくことがポイントです。

ガス栓のツマミを開に回すと、ガスが出てコンロが使用可能となります。はじめて点火する際は、ホースやガス管の中に空気が含まれている事が御座いますので、点火に時間がかかる事があります。

コンセント型の設置方法

真横から見るとソケットを接続するための溝があって凸凹しているのがコンセント型です。コンセント型はゴムホースとバンド2つの他に、ゴム管用ソケットが必要です。

コンセント型の設置の仕方

ホース、ゴム管用ソケットと、バンドが用意できましたら、以下の手順で接続します。

①ホースを必要な長さに切る。

②ホースにバンドを2つ通す。

③ホースにソケットをつけ、バンドで固定する。

④コンロにホースをつけ、バンドで固定する。

⑤ソケットをガス栓に差し込む。

それでは詳しく解説いたします。

①ホースを必要な長さに切る。

購入したホースを適切な長さに切ります。切り方のポイントは前述のホースエンド型を参考にして下さい。

②ホースにバンドを2つ通す。

適切な長さに切れたら、ゴムホースにバンドを2つ通します。

③ホースにソケットをつけ、バンドで固定する。

続いてゴム管用ソケットの赤い線までホースを差し込み、バンドを移動させてソケットが抜けないように固定します。この時、ホースが硬くて差し込めない場合は、ソケットの差し込み部分を水で少し濡らすと入りやすいです。力に自信がある方でも、入らないときは入りませんが、水で濡らすと簡単に入ります。下の写真のようにセットしてください。

バンドが1つしか無い場合は、ソケットと同梱されているゴム管止めでも固定可能です。ゴム管止め(熱で縮むチューブ)を差し込み部分に通して沸騰した湯をかけます。そうすることで、チューブが熱で縮んで固定されます。ただし!この時点ではまだコンロが使用できない為、熱湯を用意することが難しいかもしれません。上記のバンドで固定した方が早く、簡単です。

④コンロにホースをつけ、バンドで固定する。

次に、完成したホースを器具に取り付けます。新品のコンロですと、差し込み口にキャップがついていることがありますので、これを外します。次に差し込み口にホースを差し込むのですが、この時もかなり力が必要なので差し込み部分を少し水で濡らすと簡単です。赤い線まで差し込むことができたら、バンドを差し込み口まで移動させて固定しましょう。

⑤ソケットをガス栓に差し込む。

ここまで出来たら、最後にガス栓に接続します。ソケットをガス栓に押し込むと、カチッと音がして自動で固定されます。下記の写真のガス栓は、現在主流となっているツマミが無いタイプのガス栓です。ソケットを差し込むとガスが出ますので、必ずホースをコンロにつなげてからソケットをガス栓に差し込んで下さい。

以上で接続完了です。コンロが正常に着火するか、確認してください。はじめて点火する際は、ホースやガス管の中に空気が含まれている事が御座いますので、点火に時間がかかる事があります。

コンセント型の外し方

次に、外し方も紹介致します。ガス栓に開閉ツマミがある場合は、閉にして下さい。ツマミが無い場合は、外れた時点でガスが止まるように出来ていますので、そのまま外しても大丈夫です。まずはソケットを軽く握り、ソケットの先端部分に親指を当てます。そのまま、親指でソケットの先端部分を下に押し込むように下げると、バネの力で抜けます。

ガスの種類による注意点

ガスの種類による注意点

使用するガス機器が自宅のガスの種類に適合しているかを確認して取り付けてください。ガスの種類には都市ガスとプロパンガスがあり、ガスコンロの性能やサイズが同じ物であっても、対応するガスの種類が違っていると使用できません。

ガスに含まれている成分や圧力が全く違う為、間違った組み合わせで使用すると、火が付かない、半分だけ火が付く、火力が弱いといった現象が起こります。最悪の場合はガスの燃焼が正常に行われず、火災や一酸化炭素中毒といった、重大な事故が起こる可能性もあるので取り付けの前にしっかり確認しましょう。

また、今まではプロパンガスで使用していたけど、引っ越し先が都市ガスに変わってしまった場合は、ガス種変更の改造が可能です。分解をして中の部品を交換しないといけない為、製造メーカーやガス機器業者でないと改造も部品の発注も難しいと思います。

費用も1~3万円程度しますので、機器本体の使用年数や購入した金額から、新たに本体を購入した方が得か、改造して使用した方が得か、ご判断ください。

都市ガス

都市ガスとは

都市ガスとは、メタンが主成分の液化天然ガス(LNG)の事です。海外から液体の状態で輸入され、各地に設置されたガスホルダーと呼ばれるタンクから、気体の状態で地下に埋められたガス管を通して各家庭に送られてきます。都市ガスはガスコンロのゴムホースの色がベージュです。以前は青でした。ガス器具に13A・12Aと表記があれば都市ガスです。

プロパンガス

プロパンガス

一方プロパンガスは、プロパンやブタンが主成分の液化石油ガス(LPG)の事です。都市ガスと同じように海外から液体の状態で輸入されますが、そのまま液体の状態でボンベに入れて各家庭に届けられます。プロパンガスのゴムホースの色は明るいオレンジです。ガス器具にLPまたはLPGの表記があればプロパンガスです。

建物の外にガスボンベが設置されている場所はプロパンガスと分かりやすいのですが、マンション等の集合住宅や、集中プロパン方式の地域は各家庭にボンベがありません。ガス機器の購入前や、引っ越しの前に必ずガス種を確認しましょう。

その他気を付けるポイント

その他気を付けるポイント

可燃物との離隔距離

据置型コンロ(テーブルコンロ)は、燃える素材で出来ている物から一定距離を離すように消防法で定められています。厳密には、不燃材料以外で仕上げられた建築物等からの直線距離となります。消防法で定められている離隔距離は、上方100cm、側方15cm、後方15cm、前方15cmとなります。火災を防ぐためにも、必ず守りましょう。

ホースの種類と長さ

ホースにも種類があり、都市ガス用とプロパンガス用で販売されています。事故の原因となるので、必ず専用のホースを使用しましょう。極端に長すぎるホースや短すぎるホースは故障や火災の原因になることもあります。

曲げる角度が急ですと折れが発生し、ガスが止まってしまいます。また、コンロの上部にホースが出すぎてしまうと、熱による劣化が起きる可能性があります。折れ曲がる事無く、無駄の無い長さにハサミで切って使用しましょう。

換気扇

ガスコンロを設置する際には換気扇も一緒に確認しましょう。ガスを使用する際に換気を怠ると有害な一酸化炭素が発生し中毒になる可能性があります。ガスコンロを設置したい場所に換気扇がない場合は、窓が近くにあるかどうか確認してください。もし窓も換気扇もない場合は換気設備の設置が必要となります。

ガス漏れ報知機

プロパンガスの場合はガス漏れ報知器の設置も義務付けられています。都市ガスの場合は現状では義務付けられてはいませんが、設置をおすすめします。設置する場所は、都市ガスとプロパンガスの性質の違いがあり、それぞれ異なります。

都市ガスは空気よりも軽く、漏れたガスは天井部に溜まりやすいので、キッチンの天井付近に設置すると良いでしょう。一方プロパンガスは空気よりも重く床付近に溜まるので、キッチンの床面付近に設置するのが良いとされています。

ビルトイン型ガスコンロの設置工事に必要な資格は?

ガスコンロの種類

キッチン組込型コンロ(ビルトインコンロ)の設置工事にはガス機器設置スペシャリストの資格が必要です。工具やシール材を使用した工事が必要で、ガス漏れの危険性や施工後のガス漏れ検査が必要になる為、自分で取り付けることはできません。

都市ガスに必要な資格

都市ガスの場合は、ガス可とう管接続工事監督者の資格や、各供給事業者の認める有資格者しか作業ができません。しかし現実は、取付を行っている業者の中にも沢山無資格業者がいます。近年、特に無資格業者が増えてきています。事故が起きない限り、特にペナルティも無いことがその原因だと思います。

大切なお家を守る為にも、自身で安易に工事するのはやめましょう。そしてさらに、施工業者にお願いする場合も、資格を持っているか必ず確認しましょう。万が一、大きな事故が発生してしまった場合、ご自身が加害者になってしまうもあります。

ガス供給事業者が認めている専門業者に取り付けを依頼すると、不具合が起きたときの対応が早く、機器の定期点検なども行ってくれるところもあるので、安心してガスを使い続けられます

プロパンガスに必要な資格

プロパンガスの場合も都市ガスと同じ事が言えますが、さらに液化石油ガス設備士の国家資格が必要です。また、ガス管やガス機器がプロパンガス事業者からのレンタル品になっている可能性があります。その場合は勝手に変更する事が出来ない為、プロパンガスの供給事業者に、機器の設置について確認することをオススメします。

設置にかかる費用は?

ビルトイン型の取り付けにはコンロ本体代と工事費

ビルトイン型の取り付けにはコンロ本体代と工事費の2つがかかります。コンロ本体の価格は5~20万円とメーカーや性能によって異なります。工事費も工事内容によって若干の差があります。コンロのみの交換は2万円~、コンロとオーブンの交換、コンロと収納庫の交換、コンロとオーブンの取り外し+収納庫の設置はそれぞれ4万円~が相場となります。ガス配管の延長工事などを行う場合は別途費用がかかります。

ガス機器設置はオオタケにおまかせください!

ガス機器のガス機器の購入・設置・メンテナンスは、ぜひオオタケにお任せください!オオタケガスは清須市・名古屋市・あま市のエリアで活動しているガス機器の販売、工事の専門会社です。創業125年、地域密着のサービスのサービスを続けております。

ガス機器設置料金(税込み)

料金
据置型コンロ(テーブルコンロ)の設置 5,000円
当社で購入されたビルトインコンロの設置 20,000円
当社で購入されたビルトインコンロとガスオーブンの設置 40,000円
お客様がご用意されたビルトインコンロの取替工事と処分費 40,000円
お客様がご用意されたビルトインコンロとガスオーブンの取替工事と処分費 60,000円

当社店頭にて、ガスコンロの販売も行っております。当社で購入いただくことで、購入から設置までスムーズにご案内が可能です。また、ガス給湯器、ガス床暖房等のガス機器設置も対応可能です。まずはお気軽にご連絡ください。

株式会社オオタケフリーダイヤル:0120-7744-74

まとめ

据置型ガスコンロの取り付け方と注意点

据置型ガスコンロ(テーブルコンロ)は自分で設置することが可能です。ただし、設置の際はコンロがお使いのガス種に対応しているか確認しましょう。設置が終わった後は、異臭がしないか、きちんと火が付くか、ガスコンロが壁から15㎝ほど離れているかを確認しましょう。これらを怠ると火災などの事故の原因となる場合があります。

ビルトイン型ガスコンロの場合は、費用を浮かせるためにDIYするのはやめましょう。自分で設置することが事故の原因につながってしまう場合もあります。専門の業者に、設置工事の依頼をするこをおすすめします。

住まいのトラブルはオオタケにお任せください!

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