東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です。
床暖房、エアコン、ヒーターなど様々な暖房器具が存在します。冬にこれらの暖房器具は欠かせませんが、それにかかる電気代やガス代は家計にとって大きな出費になります。
今回は、ガス床暖房をメインに他の暖房器具とのコスト面の比較や特徴などの情報をご紹介します!
床暖房の種類
床暖房には大きく分けて、「電気式」と「温水式」の2つの種類があります。壁や天井と違い、床は必ず身体の一部が触れる場所です。
いくらお部屋の空気が暖かくても、床が冷たいと、人は不快感を覚えます。床暖房を設置すると、真冬でもフローリングで寝転がってお昼寝できますよ。
床を温める事で輻射熱を発生させ、ゆっくりとした空気の対流でお部屋全体を温めます。室内に排気を出す事無く、ほこりが舞う事もありませんので、とてもクリーンな暖房です。
電気式床暖房
電気式は床下にヒーターを設置し、発熱することで暖める仕組みです。特徴は温水式よりも安く、簡単に取り付けることができます。
最近ではPTCヒーターが採用されており、昔のような温度ムラや接触面だけ熱くなるような事も無くなりました。
温水式床暖房
温水式床暖房は熱源機で水を沸かし、床に張り巡らせたパイプに温水を流すことで床が温まる仕組みです。特徴としては、温度ムラが少なく、陽だまりにいるような、優しい暖かさです。
この温水式床暖房には「ガス式」「灯油式」「電気式」の23つの種類があります。違いとしては水を温める熱源がガスか灯油か電気かということです。
今回は「ガス式」の温水床暖房について詳しくご紹介していきます!
床暖房の料金の目安
設置までの料金目安
設置に関しては2つの方法があります。
①新設工事
12畳の部屋に設置の場合:約50~84万円万(約4~7万円/畳)
新築ではなく既築住宅の場合は、現在の床を撤去し、床下の構造部分を補修した後に床暖房設備を設置します。補修の度合いや、選択するフローリングの種類により金額に差が出ます。
②分離型
12畳の部屋に設置の場合:約30~50万円(約2.5~4万円/畳)
既存の床の上に床暖房パネルを設置して、フローリングを貼ります。新設工事と比べると安価で、工期も最短1日で可能です。
既存の床を補強した上に、温水パネルと床材を貼りますので、床の高さが若干上がります。これにより部屋への入り口の段差が解消される場合は良いのですが、既に床がバリアフリーとなっている場合は段差が出来てしまいますので、あまりオススメできません。
【都市ガス(13A) 12畳フローリンング 1日8時間連続で30日継続した場合】
立ち上げ1時間 約27円
安定した1時間毎 約18円/時
毎月のガス料金 約4590円/月
設定温度、外気温、天井の高さ、床材の種類、日当たり、部屋の断熱性能、契約しているガス事業者などで差が出ますので一概には言えませんが、1㎥100円の料金設定で3,000~8,000円程度になるかと思います。
その他暖房器具とのコスト比較
実際、他の暖房器具と比べるとお得なのでしょうか⁇
主な暖房器具とコストを比較しました!
①電気式床暖房
電気式床暖房は設定温度によってかなり幅があります。
【12畳フローリング 1日8時間×30日】
25℃ ~ 30℃
約4000円 ~ 約8000円/月
25℃は少し物足りない、逆に30℃は熱すぎると考えると間をとっても、毎月約6000円前後の電気代を消費することになります。
②エアコン
【12畳フローリング 1日8時間×30日 外気2℃】
約24円/時
約7200円/月
エアコンも消費電力が大きく変化するため約3円~40円とかなり差が生まれます。
一般的に外気の温度が2℃以下になると消費電力も上がっていきます。
③ガスファンヒーター
【中型のガスファンヒーター 木造11畳・コンクリート15畳の場合】
電気代 約0.5円/時
ガス代 約20円/時
合計 約4800円/月 (1日8時間×30日)
こちらも条件によって変動がありますので、あくまでも目安となります。
ガス床暖房のメリット・デメリット
ガス床暖房のメリット
○足元から部屋全体を均一に暖める
暖かい空気は上へ、冷たい空気は下に行きます。他の暖房器具では「足は寒いのに上が暑くてのぼせてしまいそう」、「ここは暑すぎるけどあっちは寒い」というように暖かさにムラを感じたことはありませんか?ガス床暖房は足元から均一に部屋を温めてくれるので、快適に過ごすことができます。
○気流を起こさない
床暖房は気流をこさないため、他の暖房器具に比べて乾燥を防ぐことと、ホコリが舞いにくくなります。ハウスダストやアレルギー喘息をお持ちの方、小さなお子さんがいる家庭にもおすすめです。また、エアコンなどの温風が当たってしまうことが嫌な方でも床暖房ならそのような不快感もなく、身体にも優しい暖房器具です!
ガス床暖房のデメリット
○初期費用が高い
床暖房は他の暖房器具に比べ、床の張替えや熱源機の設置によって初期費用はかなり高くなります。しかし、温水パイプの寿命は30年以上という検証結果もあるため、一番長く使える暖房器具ではないでしょうか。
○部屋が暖まるまでに時間がかかる
どの種類の床暖房でもスイッチを入れて部屋が暖まるまで30分~1時間程度かかるといわれています。
ほとんどの床暖房にはタイマー機能が搭載されていますので、お出かけや仕事から帰ってくる時間から逆算して起動させることもできます。
また、最初はエアコンやファンヒーターと併用して暖房し、お部屋が暖かくなったら床暖房で室温を維持していく方法が快適です。
暖まるのに時間がかかる反面、暖まってからは冷めにくいので、節約の為にもお部屋を出る30分前に床暖房を消しましょう。
まとめ
ガス床暖房のコスト面、メリット・デメリットについてご紹介しました。それぞれの暖房器具によって特徴も様々です。
ガス床暖房も、今回ご紹介したもの以外にもお住いの環境や、ガス会社によってプランや価格も様々ですので、お気軽にぜひお問い合わせください!