床暖房リフォーム

ガス床暖房の使用料を確実に調べる方法を紹介します!ガス料金の値上がりで光熱費はどうなる?節約方法も合わせてご紹介します

床暖房リフォーム

ガス料金が値上がりしている昨今、ガス床暖房を使用すると料金がどのくらいかかるのか、とても気になりますよね。いきなり何万円も請求が来るかもしれないと、ビクビクしながら使用するのも嫌ですし、1時間使用するといくらくらいになるか知っておくことで、節約意識も身に付きます。

しかし、実際にガス会社に電話して確認してみても、「ご使用いただいている状況により金額が変わります。」といった回答や、前年度はこのくらいでした、といった回答が返ってくることが多いです。

インターネットで検索しても「〇畳は約〇〇円」と出てきますが、ガス会社や設定温度や使用状況によって全く違う金額になりますので、はっきり言って全くあてになりません。

ですが、今回ご紹介する方法は、ガスの種類や契約先、床暖房の広さ、設定温度や気温にも関係なく、どなたでもご自身でほぼ正確な金額を調べることが可能です!

ガス床暖房の使用料を調べる方法

ガス床暖房の使用料を調べる方法は、1時間でガスメーターの指針がいくつ進んだのかを見て、契約ガス料金で計算するだけ!

なんとも単純で原始的な方法なのですが、この方法であれば床暖房の広さや、どんな使用状況でも調べることが可能です。

床暖房は最初に温まるまでの1時間程度は全力で運転し、温まってくると運転を弱めます。ですので計測するのは最初の1時間と、暖かくなってきてからの1時間を調べます。

ガス床暖房の使用料を調べるときに準備する物

契約しているガス会社の料金表、契約している料金プラン、タイマー、電卓です。

料金表と契約プランは毎月の検針票に書かれている事もあります。検針票が無い場合は、料金表はホームページで確認するか、ガス会社に電話で問い合わせましょう。料金プランが分からない場合も同様に、電話での確認が早いと思います。

タイマーと電卓はスマホでOKですね。

検針票、料金プラン、ガスメーターを確認する

簡単に検針票と料金プラン、ガス料金の計算方法をご説明します。例として東邦ガスの検針票と料金プランを画像で紹介します。

検針票

こちらが検針票です。

ガス床暖房の使用料     契約種別と書かれているのが契約プランで、④が料金表です。当月A~F、次月A~Fとあり、Aが一番高くてFが一番安くなっていますね。

これは1ヶ月のうちに使用したガスの量に応じて、1㎥(りゅうべい)の料金が変わる料金プランです。ガスを沢山使用するほどAからFに変わっていき、ガスを使用すればするほど1㎥の料金が安くなります。写真の場合はBが適用されていますね。

豆知識ですが、ガスは使用すればするほど単価が安くなりますが、電気と水道は逆に高くなるように設定されていることが多いです。

料金プラン

次にホームページに掲載されている東邦ガスの「床暖トクトク」料金プランです。

ガス床暖房の料金表

参照:東邦ガス床暖トクトク料金(家庭用床暖房契約)

こちらは使用した量に関係なく、1㎥(りゅうべい)あたり標準プランで120.89円、エコジョーズプランで117.84円となっていますね。エコジョーズというのは給湯器の機能です。

エコジョーズを使用していても料金プランの変更をしていないと適用されませんのでご注意ください。

床暖房を使用するとガスの消費量が増えますので、専用の料金プランを用意しているガス会社が多いようです。大阪ガスですと「あっためトク料金」、東京ガスですと「暖らんぷらん」といったプランがあるようです。これらのプランは使用したガスの量に応じて単価が変わります。

ガスメーター

ガス床暖房のガスメーター

ガスメーターは家の外の、道路に面している方角にあることが多いです。理由は道路からガスを引き込んでいる事と、検針員さんが見る必要があるからです。

マンションですと部屋から共用廊下に出て、左右のどちらかにある鉄の扉内にあることが多いです。お隣さんと間違えないように気を付けてください。給湯器の下側に電気、ガス、水道のメーターがあることが多いですね。

ガスメーターの指針は、小数点以下の数字も表示されています。小数点以下の数字は少し小さく表示されている事が多いかと思います。1の桁が1増えると、1㎥の使用料がかかります。

ガス床暖房の使用料を計測する手順

計測中はガス床暖房以外のガス機器を使用できません。ガスコンロやガスファンヒーター、お湯での洗い物やお風呂を使用すると、ガスメーターが余計に回ってしまうので注意してください。

1.始めの指針を確認

まずは床暖房を運転する前の、ガスメーターの指針をメモしてください。

ガス床暖房の指針

この写真ですと、「6997.716㎥」が計測前の指針です。

2.床暖房の運転開始

実際に使用する時と同じ設定で、運転ボタンを押してください。1時間のタイマーをセットして計測スタートです。

上記にも書きましたが、最初の1時間程度はフルパワーで運転します。ホットダッシュといい、主に床材に合わせて30分60分と設定されています。

3.途中計測

1時間経過した時点で、指針を確認してください。

ガス床暖房の計測

こちらの写真の指針を見ると「6998.211㎥」です。

4.ホットダッシュの料金計算

それでは計算してみましょう。最初に調べた指針が「6997.716㎥」で、1時間後の指針が「6998.211㎥」でした。これを単純に引き算します。

6998.211−6997.716=0.495

この数値に、契約している料金プランの1㎥の金額を掛け算すると、1時間で使用したガス料金が計算できます。

仮に東邦ガスの「床暖とくとく料金エコジョーズプラン」1㎥あたり117.84円で計算してみましょう。

117.84×0.495=58.3308 約58円

これが最初のホットダッシュ1時間にかかったガス料金になります。

※料金プランの1㎥の金額が使用量に応じて変動する場合は、この時点では料金計算できません。「7.一ヶ月のガス料金を計算してみる②」でご説明します。

5.安定してからの料金計算

次に、さらに1時間経過してからの指針を調べます。

ガス床暖房の料金計算

こちらが測定から2時間経過した時の指針で「6998.349㎥」となっております。

この指針から先ほどの1時間経過時点での「6998.211㎥」を引きます。

6998.349−6998.211=0.138

先ほどと同様に床暖とくとく料金エコジョーズプランの単価117.84円を掛け算します。

117.84×0.138=16.26192 約16円

これが平常運転時の1時間あたりのガス料金です。

6.一ヶ月のガス料金を計算してみる①

仮に昼間は床暖房を使用しない家庭を想定して、朝2時間、夜5時間の合計7時間使用するとします。

7時間のうち、朝1時間と夜1時間の合計2時間はホットダッシュ運転となり、残りの5時間は平常運転となります。

2時間×58円=116円

5時間×16円=80円

116円+80円=196円 これが一日当たりのガス料金です。これを1ヶ月にします。

196円×31日= 6,076円

上記の想定で一ヶ月間ガス床暖房を使用すると、6,076円くらいガス料金が増える事になります。

ただしこれは、使用したガスの量に応じて単価が変わらない場合の計算方法で、単価が変わる場合はもう少しややこしく、②で紹介致します。

7.一ヶ月のガス料金を計算してみる②

ガスの使用量に応じて料金が変動する料金プランの場合は、もうちょっと計算式がややこしく、1ヶ月当たりのガス消費量㎥を計算する必要があります。(東京ガス、大阪ガスなど)

だいたいの金額が分かればいい方は、80㎥あたりの料金単価を想定して計算してください。

計算で出す方法は、床暖房を使用する前月のガス消費量(㎥)に床暖房で使用するガス消費量を足すことで計算できます。上記の想定で計算してみると、

ホットダッシュ運転2時間×0.495=0.99㎥

平常運転5時間×0.138=0.69㎥

0.99+0.69=1.68㎥ 1日あたり1.68㎥のガス消費量

1.68×31日=52.08㎥ 1ヶ月あたり約52㎥のガス消費量となります。

これに前月のガス消費量を足すことで、床暖房を使用した際の1ヶ月あたりのガス消費量が計算できます。例えば前月のガス消費量が48㎥であれば、100㎥になります。

東邦ガスのあったかトクトク料金プランを例にしてみましょう。

東邦ガスのあったかトクトク料金

100㎥なので「C」の基本料金3,052.50円、1㎥につき136.41円となります。

先ほどの床暖房の1ヶ月あたりのガス消費量、約52㎥を掛けます。

136.41円×52㎥=7,093.32円

さらに、基本料金がBからCへと値段が上がっていますので、

3,052.5円−1,265円=1,787.5円

これが基本料金の値上がり分です。これを足して、

7,093.32円+1,787.5円=8,880.82円 約8,881円

これが上記想定で床暖房を使用した際に1ヶ月で上がるガス料金です。

ホットダッシュ運転1時間のガス料金 136.41円×0.495㎥≒約68円

平常運転1時間のガス料金 136.41円×0.138㎥≒約19円 

1時間早く床暖房を消すことで、19円の節約になるという事になりますね。

※床暖房用の料金プランで計算していない為、かなり高くなってます。

8.注意点

ガス床暖房は室内にあるリモコンで室温を測定し、運転を制御しています。設定温度や気温が変わると、消費されるガス量も大きく変わりますので、11月頭に計算した金額と12月末に計算した金額は大きく変わります。

ガス床暖房の節約方法

ガス床暖房を節約しながら効率的に使用するための方法を以下にまとめました。節約は大きな努力や犠牲を伴うものではなく、日常のちょっとした工夫や習慣の見直しで、効果的にガス使用量を抑えることができます。

1.30分前セット

ガス床暖房の使い方の基本は、「30分前につけて、30前に消す!」です。床材が分厚い場合は「1時間前につけて、1時間前に消す!」です。

温まるのに時間がかかりますが、冷めるのにも時間がかかるので、外出直前に消すのは勿体ないです。部屋に入る前につけるのは不可能なので、基本はタイマー運転で動かす事となります。

朝起きる30分前に動き出すように設定し、出かける30分前に消えるようにタイマー設定しましょう。

2.ホットダッシュを手動で消す

上記の計算で分かる通り、最初の30分~1時間のホットダッシュ運転に、かなりの料金がかかります。ホットダッシュ運転時はリモコンのランプが赤くなっている事が多いのですが、リンナイであれば「パワフル」のボタンを押すことで強制的に平常運転に変更する事が可能です。

ノーリツ製ですと「パワフル」のボタンが無い事がありますので、その場合は手動で消すことが出来ません。

床暖房リモコンは給湯器とメーカーを合わせる必要がありませんし、給湯器を交換する際も床暖房リモコンは交換不要です。この際、「パワフル」ボタンのついているリモコンへの交換をオススメします。

ガス床暖房のリモコン

上のリモコンが平常運転中、下がホットダッシュ運転中です。

これだけですと流石に寒いので、エアコンやガスファンヒーターを併用して、床暖房で床を温めて、お部屋の空気を他の暖房機で温めるといったイメージです。

3.絨毯をひかない

床暖房の上に家具を置いたり絨毯をひくと、床からの「ふく射熱」や「空気の対流」が阻害されて、暖房効率が下がります。

4.設定温度を下げる

お部屋を暖める為の暖房機なので設定温度を下げすぎると本末転倒なのですが、設定温度を下げて、「ひかえめ」の設定にするとガスの消費量は下がります。

まとめ

床暖房の料金計算方法

各家庭で出来る床暖房の料金計算方法を紹介しました。ガス床暖房は一度体験してしまうと辞められなくなってしまうほど、最高に気持ち良い暖房器具です。ガス機器の中でも衣類乾燥機の次くらいに満足度の高い製品です。ついているのに使わない、買ったのに使わないのが一番もったいないと思います!

使用するといくら料金がかかるのかを知り、賢く節約して、快適な床暖ライフをお楽しみください!

愛知県清須市にある東邦ガスくらしショップの株式会社オオタケでは、ガス床暖房の新規設置から修理メンテナンスまで、何でも対応可能です。床暖房の知識が豊富な社員が揃っていますので、お困りごとが御座いましたら是非ご相談ください!

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