東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です。
皆様の店舗・事務所やお宅にも「ガス機器点検」の通知が来ることがありますよね?ガス機器点検についてどれくらいご存じですか?
「何を点検しているのだろう?」、「なんだか怪しい感じがする…」といった印象もあるかと思います。今回は、意外と知らない「ガス機器点検」について解説いたします!
ガス機器点検って?
ガス機器点検は、正確には「ガス設備定期保安点検」といい、「ガス法定点検」とも呼ばれています。法定と名前にある通り、点検はガス事業法に基づいた、ガス事業者にとっての義務となっています。
東邦ガスとご契約頂いている場合、実際に点検作業をするのは、東邦ガスまたは、東邦ガスの委託を受けた東邦ガスセイフティライフ等の社員が主流です。ガス機器点検は無料で行われます。
何を点検するの?
ガス機器点検では主に、「ガス配管の漏えい検査」と、「給排気設備の点検」といった作業を行います。「ガス配管の漏えい検査」は、簡単に言うとガス漏れを起こしていないかを点検します。
「給排気設備の点検」では、ガス風呂釜、ガス給湯器等の点検をします。屋内作業はキッチン周りの点検が主で、10~30分ほどで終了します。
点検の時期
点検は3~4年に1回以上の頻度で行われます。引っ越しを頻繁にしている方はタイミングがずれて、点検を見たことがないという場合も少なくありません。
4年以上同じところに店舗や事務所を構えていたり、住んでいたりするのに点検が来ない場合は、万一ガス漏れなどを起こしていた時に危険ですのでガス会社を見直したほうが良いでしょう。
屋内作業を伴う点検の流れ
今回ご紹介する点検の流れはあくまでも一例です。
①ガス事業者から点検日が通知される
まず、点検日を知らせる手紙等が送られてきます。事業者によっては電話や直接訪問して知らせる場合もあります。
指定された日に立ち会えない場合は?
指定された日時に立ち会えない場合は予定を変更してもらいます。予定の変更は電話やインターネットで受け付けている場合が多いです。電話窓口の電話番号は通知に記載されています。
②ガス機器点検の当日は家で待機
点検日には家で待機しましょう。
③立ち会いのもと点検開始
点検を行う作業員が訪問、簡単に挨拶を済ませて手早く点検に取り掛かります。屋内の点検される可能性のある箇所はキッチン周りを中心に警報機やガスメーター、給湯器に至るまで多岐に渡ります。
どこを点検するかはケースバイケースなので何とも言えませんが、ガスに関連するものが設置されている部屋には入る可能性があります。
大体の場合、約10~30分程で点検が完了します。作業やガス機器について不明な点は、作業員の方に尋ねれば答えてもらえるはずです。
最後に点検や交換をしたことを確認する書類に押印して、控えをもらってガス機器点検は無事終了です。
もし無視・拒否したら?
もしガス機器点検を無視・拒否した場合はどのようなことがあるのでしょうか。実は法的には特に罰則はありません。
また、ガス機器を点検していないということは、それだけ事故のリスクが高まるということです。ご自身の安全のためにも、ガス点検は必ず受けましょう。
ガス点検が怪しいと思われてしまうのはなぜ?
消費者の方にとってガス点検についての印象は、正直あまり良いという印象を持たれている方も多くいらっしゃるのではないのでしょうか?最近ではガス機器点検を装った詐欺も発生しているため、余計にガス機器点検に来た作業員が怪しく見えてしまうのが現状です。
お互いに安心してガス機器点検をするために、まずは詐欺なのかどうかを見抜きましょう。本物のガス点検をする作業員は、見えやすい位置に社員証を身に着けています。
事前に訪問の通知が届きますので、こちらから事業者に電話をして怪しいことがないか確認するのも良いでしょう。
また、詐欺の場合は事前に電話で貯金額や家族構成、ガス・電気代などの確認がされているケースが多いので、そういった電話には絶対に答えないようにしましょう。
まとめ:安心のためには
ガス機器点検をされる消費者側も、お互いに気持ちよく点検を終えるためには、ガス機器点検についてよく知っておくことが大切です。
ガス機器点検は怖いもの、怪しいものではなく、消費者の皆様の安全で快適な生活を守るうえでとても大切なことです。少し面倒でも、ご自身の安全のために、必ずガス機器点検を受けてくださいね。