東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です。
新型コロナウイルスの影響により、長い間在庫不足となっている給湯器。2022年も冬が近づきはじめ、自宅の給湯器は大丈夫か?と心配になる方も多いと思います。
どうして給湯器が長い間不足しているのか気になりますよね。この記事ではその原因と対策を探っていきます。2022年10月現在の各メーカーの対応についても調べてみましたので、そちらも参考にしてみてください。
なぜ給湯器は不足が続いている?その原因とは
給湯器の不足が続いているのは、大きくわけて4つの原因が考えられます。どの原因も新型コロナウイルスによってダメージを受けたものになります。
2022年10月現在、徐々に改善されていますが、それでも新型コロナウイルス前の状態にはなっていません。それでは給湯器不足の原因を詳しく見ていきましょう。
部品の製造が大幅に遅延
給湯器の部品の多くが東南アジアで製造されています。新型コロナウイルスの影響により、東南アジア各国ではロックダウンが始まりました。そのため工場の稼働が停止し、部品を製造できなくなったのです。
2022年10月現在、すでにロックダウンは解除され工場も通常通り稼働していますが、約1年稼働が止まったことで製造へのしわ寄せがきている状況です。
半導体が世界的に不足
たびたびニュースにもなったので、ご存じの方も多いでしょう。半導体は車や家電製品など、私たちの生活には欠かせないもの。もちろん給湯器にも半導体がなければ組み立てることはできません。
世界的な半導体不足により、給湯器業界も大打撃を受けています。
コンテナの争奪戦
給湯器に必要な部品や半導体の多くが海外から輸送されてくるものです。その輸送の手立てとして使われているのがコンテナです。
じつはコンテナも新型コロナウイルスの影響を受けています。まずコンテナの生産量が大幅に減少したこと、また輸送に必要な人材も不足し、アメリカでは大量のコンテナが滞留する状態に陥りました。
さらに追い打ちをかけたのが輸送量の増加です。テレワークが普及したことにより、世界中の輸送量が大幅に増えました。その結果コンテナの争奪戦になり、大金を払う中国やアメリカがコンテナを持ち、日本への輸出が思うようにいかなくなっています。
発注量が大幅に増加
半導体不足により、ガス会社やリフォーム会社などが給湯器メーカーに大量発注したことも、給湯器不足の原因となっています。
大量発注を受けたメーカーは需要に追いつかず、納品がおくれる状態になりました。そのため、給湯器の交換を望んでいる方へうまく回らなくなっています。
給湯器不足に対応するためにできること
2022年10月現在、給湯器不足は続いています。そのため、突然給湯器が壊れてもすぐの交換が難しいのが現状です。給湯器不足はある程度対策が取れるので、事前に対策を取っておきましょう。ここでは、あらかじめできる対策をいくつかご紹介します。
破損を防ぐため凍結対策
給湯器が故障したり壊れたりするのは冬が多いです。とくに凍結するほどの寒さのときは要注意。
凍結は給湯器の破損の原因になります。雪が降るような寒い日はじゃぐちから少量の水を流し続けて、給湯管やバルブなどを凍結から守るようにしましょう。
冬が来る前に交換依頼
給湯器は冬ほど必要性が高まります。給湯器が壊れるとお風呂にも入れなくなるので注意しなければいけません。
給湯器の寿命は約10年といわれています。特に14年以降は壊れる確率がかなり上がってきます。早めに交換依頼をしておくと良いでしょう。
また不具合が起きたときも交換の目安になります。とくに冬場は給湯器に負荷がかかるため、不具合が起きた時点でガス会社や交換会社へ連絡してみてください。
在庫を十分確保している業者へ相談
給湯器をある程度使っているのであれば、在庫を持っている業者に相談してみるのもひとつの方法です。給湯器が壊れた際は中古の給湯器で代用してくれることもあるので、あらかじめ業者を探しておくといいでしょう。
オオタケの給湯器に関する状況
弊社の在庫状況や納品目安は以下の通りです。
リンナイ製、ノーリツ製共に、ある程度の在庫を確保しています
給湯器(16号ノーマル)、追炊き付き給湯器(24号エコジョーズ)、暖房機能付き給湯器(24号エコジョーズ)の3種類に関しましては、在庫が御座います。
納期に関しまして、一般的に台数がよく出る機種は1~2ヵ月程度で入荷致しますが、Tタイプと呼ばれる排気口が丸くなっている給湯器は納期に半年以上かかっている状況です。
こちらはマンションによく取り付けられている給湯器で、共用廊下にある鉄の扉内に設置されています。マンションのルールや設置上の問題から、仮設の給湯器を取り付けることが困難ですので、長期間に渡りお湯が使えない方が出てしまっています。
また、排気方式によっては非常に時間のかかる機種があります。屋外に設置されている場合は良いのですが、屋内や小屋の中に設置されていて、給湯器に排気筒がつながっているタイプは納期に時間がかかる可能性があります。
給湯器不足はいつまで続くのか?
ちょうど1年前の2021年10月頃から始まった給湯器不足ですが、当初は年内には解消されると言われていました。その後、2022年3月まで長引くと言われはじめ、2022年10月、2022年の年内と延長されてきました。
現在は、2023年6月までは解消されないだろうと言われています。2022年10月現在、部品の製造は稼働していますが、今までの注文に追い付いていないのが現状です。また半導体不足やコンテナ不足は現在も深刻な悩みとなっています。
まとめ
給湯器不足は、さまざまな要因で起こっています。半導体やコンテナ不足が解消されれば、給湯器不足も自然に落ち着くでしょう。
とはいえ、すぐには解決しませんので、今のうちに対策を取っておくことが大切です。給湯器の使用年数や不具合は早めにチェックしてみてください。少しでもおかしいと感じたら、最寄りの業者に相談してみるといいでしょう。