東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です。
ガスファンヒーターが故障してお困りではありませんか?肌寒くなってくると、そろそろガスファンヒーターが恋しくなるものです。部屋を素早く暖めてくれるので、冬には欠かせませんよね。
しかし、ガスファンヒーターも長く使い続けているうちに、さまざまな原因により故障してしまいます。もしも不具合が出ても、慌てずに適切な方法で対処したいものですね。今回は、ガスファンヒーターのよくある故障原因と修理のポイントについて詳しく見ていきます。
主な故障原因と修理方法
ガスファンヒーターの故障は、ほとんどが「長年の使用による劣化」や「ホコリの蓄積」など、日常的な原因によって起こります。まずは代表的なトラブルの原因と、それぞれの修理・対処方法を紹介します。
- 音風が出ない・点火後に火が消える
- 電源が入らない
- 点火しない
- 使用中に異音や異臭(焦げ臭い・ガス臭い)がする
- エラーコードが出て動かない
音風が出ない・点火後に火が消える
もっともよくある症状として、温風が出なくなったり、なかなか暖まらないことが挙げられます。ガスファンヒーターは立ち上がりがよく、早く暖まるのがメリットですが、そのメリットが無くなってしまいます。
主な原因はフィルターの目詰まりです。フィルターが詰まったり、塞がれている状態であると、内部にあるセンサーの安全装置が作動し、温まる前に動作が停止してしまいます。
フィルターが原因ではない場合、内部センサーや内部の部品が劣化、故障している場合がありますので、直ちに使用を注視し、交換または修理を検討しましょう。燃焼関連の部品が劣化している場合、不完全燃焼を起こすことがありますので危険です。
主な原因
- フィルターや吸気口の目詰まり
- 吸排気口が壁や家具で塞がれている
- 内部センサーの異常
対処方法
まずはフィルターや吸排気口のホコリ掃除を行いましょう。ホコリが溜まると、熱がこもって安全装置が作動し、停止してしまうことがあります。
それでも直らない場合は、温度センサーや酸素センサーの故障している可能性があります。内部点検が必要なので、修理業者に依頼しましょう。
電源が入らない
電源が入らない場合、多くの場合が安全装置が作動していることが多いです。水平な場所に置き直して何度かスイッチを押して再起動してみてください。
それでも動かない場合は、コードの断線か内部の電子部品の不具合の可能性が高いです。修理は難しいため、メーカーまたは修理業者に依頼しましょう。また見落としどころとして、コンセントの故障もありえます。
主な原因
- コンセントの抜け
- コード断線
- 内部基板の不具合
- 安全装置の作動
対処方法
水平に設置し直して再起動を試してください。それでも動かない場合、他の家電でコンセントが使えるか確認し、電源コードの断線がないか確認します。他の家電が問題なく動く場合、コード断線か内部基板の交換が必要になるため、業者に依頼しましょう。
点火しない
電源はつくのに点火しない場合は、前述の安全装置の作動の他に、ガス栓がしまっている可能性があります。ガス栓の開閉を確認しましょう。そしてホースの接続を入念に確認しましょう。
ガス栓が空いている、接続もちゃんとできているのにつかない場合は、電池(着火方式による)切れが考えられます。電池を交換してもつかない場合は、点火装置に故障原因があります。
主な原因
- ガス栓が閉まっている
- ガスホースが劣化している
- 電池切れ(電池を用いている場合)
- 着火プラグ(基盤も含む)の故障
対処方法
まずはガス栓の開閉確認とホースの接続状態をチェックしましょう。問題がなければ、電池の交換を行います。改善しない場合は、点火装置や基板の故障が疑われます。専門業者に点検・修理を依頼してください。
使用中に異音や異臭(焦げ臭い・ガス臭い)がする
ガスファンヒーターが故障すると、使用中に異音や異臭がすることがあります。もしも、いつもと違う臭いや音がするようなら、ただちに使用を中止してください。
ファンの軸が摩耗すると「カタカタ」「ゴー」といった音が出ます。異音が続く場合は、ファンモーターの交換修理が必要です。
また、焦げ臭い・ガス臭い場合は危険なサインです。不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険性がありますので、すぐに電源を落とし、窓を開け、換気しましょう。
主な原因
- ファンモーターの劣化や異物混入
- 内部部品の故障による不完全燃焼やガス漏れ
対処方法
「カタカタ」「ゴー」といった異音が続く場合は、ファンモーターの交換修理が必要です。焦げ臭い・ガス臭い状態が続く場合、すぐに電源を切り、換気をしてガス会社に連絡しましょう。
エラーコードが出て動かない
エラーコードは機種ごとに異なりますが、表示の仕方や点滅パターンで原因を判断できるようになっています。操作画面にエラーコードが出て動作しない場合は、表示されたエラーコードを取扱説明書で確認し、原因を特定します。
軽微なエラーはリセットで解消できる場合もありますが、繰り返す場合は部品交換や内部清掃が必要です。エラーコードの表示内容を控えて業者に相談しましょう。
主な原因
-
センサーや内部部品の異常
-
燃焼・排気系統のトラブル
対処方法
まずは取扱説明書を確認し、表示された番号や記号がどのようなトラブルを示しているのかを特定しましょう。代表的なエラー内容は次の通りです。
【よくあるエラーコード例】
・「11」:点火不良(火がつかない)
・「12」:燃焼中断(途中で火が消える)
・「14」:過熱防止装置作動
・「21」:室温センサー異常
・「71」:排気センサー異常
これらは多くのメーカーで共通して見られる番号ですが、機種によって意味が異なることもあるため、必ずお使いの製品の説明書を確認してください。
エラーが出た場合は、まず電源を切って数分待ち、再度電源を入れ直す「リセット操作」を行ってみましょう。一時的なガス圧低下やセンサーの誤検知であれば、これだけで解消することもあります。
ただし、同じエラーが何度も繰り返し表示される場合は、内部部品の故障やセンサーの劣化が原因の可能性がありますので修理業者に依頼しましょう。修理を依頼する際は、エラーコードの番号をメモしておくと、業者が原因を特定しやすくなります。また、保証期間内であれば無償修理の対象となる場合もあります。
ガスファンヒーターをDIYで修理するのはできる?
故障したガスファンヒーターをDYIで修理するのは、絶対にやめておきましょう。ガス機器の修理には、「ガス消費機器設置工事監督者」や「ガス機器設置スペシャリスト」の資格が必要です。
ガスファンヒーターは、数多くの部品でできており、一度分解してしまうと、元どおりにするのは困難です。適当な方法で分解・修理してしまったガスファンヒーターは、安全性が保証できません。
また場合によっては、ガス漏れや不完全燃焼の原因になり、命に関わることがあります。ガスファンヒーターの修理は、信頼できる販売会社にまかせましょう。
一方で、お客様自身で安全にできるメンテナンスもあります。
- フィルターや吸気口の掃除
- ガスホース接続部の緩みチェック
- コンセントや電源コードの確認
- 外装のホコリ取り
これらは工具や分解を伴わず、日常の点検として推奨される範囲ですのでDIYで対応していただいて構いません。特にフィルターや吸気口の掃除はこまめに行うことで寿命も長持ちします。
ガスファンヒーターの故障した場合の修理費用の相場は?
ガスファンヒーターが故障した場合、故障内容によって修理費用の相場が異なります。以下は参考となる相場になります。ただし、金額はあくまでも目安です。より正確な金額を知りたいときは、販売会社に点検と見積もりをもらって確認しましょう。
故障内容 | 修理費用の目安(税込) | 備考 |
---|---|---|
点火プラグの交換 | 約5,000〜10,000円 | 簡単な部品交換で対応可能 |
ファンモーター交換 | 約10,000〜20,000円 | 経年使用で多いトラブル |
基板交換 | 約15,000〜25,000円 | 寿命目安は5〜7年 |
ただし、上記の金額はあくまでも目安です。より正確な金額を知りたいときは、信頼できる販売会社に点検と見積もりをもらって確認しましょう。
ガスファンヒーターが故障したら修理と買い替えのどちらがよい?
ガスファンヒーターが故障したら、修理するか買い替えるか悩んでしまいますよね。ここでは、どちらがよりおすすめか具体的に見ていきます。まず、修理を考える際には、次のポイントをあわせてチェックしてください。
修理費用 vs 本体価格
本体購入からかなり年数が経っていたり、修理費用が本体の半分以上になるようであれば、「修理より買い替え」の方がコスト・安全の観点で合理的です。修理費用が本体購入価格の50%以上になる見込み の場合は交換をおすすめします
機種・年式をチェック
使用年数が長くなるほど、部品が廃番だったり、複数の部品が同時に劣化している可能性が高くなります。修理費用が高くつきます。使用年数が10年以上で不具合が出ている場合は、交換の方がお得になるケースが多いです。
故障の部位・症状をチェック
たとえば「エラーコード表示」や「異臭・ガス漏れの可能性」がある場合、安全性の観点から早めの対応かつ、部品交換や燃焼調整など高額になりやすいです。
出張費・技術料・部品代の内訳をチェック
修理には出張料・見積もり料・処分料など)も加算されるため、見積もりを出してもらう際には「部品代」「技術料」「出張料」の内訳も確認しましょう。
保証・メンテナンス契約の有無をチェック
例えば、ガス会社やガス配給会社(東邦ガス・東京ガス・関電ガスなど)では、「期限内であればガス機器の修理費最大3万円まで無料」という補償もあります。契約がないか、チェックしましょう。
ガスファンヒーターの寿命は?
ガスファンヒーターを修理するか、それとも買い替えるかを判断する際は、ガスファンヒーターの一般的な「寿命」を押さえておきましょう。
一般的にガスファンヒーターの寿命は、各メーカーが「設計上の標準使用期間」として8〜10年程度と定めています。10年以内のものであれば、修理によって使用を続けられる場合が多いです。製造年月は製品本体裏面の銘板ラベルに記載されております。
8年を超えている場合は、新しい機種の購入を検討しましょう。最近のガスファンヒーターは省エネ性能が高く、空気清浄機能や温度センサーの精度も向上しています。
古い機種を無理に使い続けるよりも、新しいモデルに買い替えた方がランニングコストの節約や快適性の向上につながることもあります。
ガスファンヒーターを長く使うコツ
ガスファンヒーターを長く安全に使うために、少しの工夫で故障を防ぎ、寿命を延ばすことができます。おすすめのメンテナンス方法をご紹介します。
フィルターを定期的に掃除する
使用しているときは、2〜3週間に1回程度、掃除機や柔らかいブラシでフィルターのホコリを取り除きましょう。ホコリやゴミがフィルターに溜まると、吸気が悪くなり、燃焼効率が下がってしまいます。さらに、内部が過熱しやすくなり、安全装置が作動して止まる原因にもなります。
汚れが気になる場合は、フィルターを取り外して水洗いすることも可能です。ただし、洗ったあとは完全に乾かしてから本体にセットすることが重要です。水分が残ったまま取り付けてしまうと、内部のサビや故障、感電などの原因になるおそれがあります。
シーズンオフの保管方法
使用しないシーズンになったら、ホコリを取り除き、ガスホースを外してキャップをし、湿気が少ない場所に保管します。おすすめの方法は、購入時の外箱を保管しておき、シーズンオフにはその箱に入れて保管することです。箱に収納しておけば、ホコリや湿気から本体をしっかり守ることができます。
もしすでに外箱を処分してしまった場合は、本体全体を覆える大きめの袋(ビニールや不織布など)に入れ、しっかり口を縛って密閉するのがおすすめです。
ガスファンヒーターの修理や買い替えは信頼できる販売会社へ
ガスファンヒーターを使い続けているうちに、何らかの理由で故障してしまうことがあります。いつもと違う症状が見られる場合は、故障を疑いましょう。
故障したガスファンヒーターの修理や買い替えは、信頼できる販売会社に相談しましょう。ガスファンヒーターの状態を丁寧に点検し、修理したほうがよいか、それとも、買い替えるべきか親身になってアドバイスしてもらえます。
また、修理後・買い替え後のアフターフォローも充実しており、何かあったら安心して相談できる点でもおすすめです。
私達オオタケは愛知県清須市のガス機器販売修理会社です。ガス機器の修理交換は私達にお気軽にご連絡ください。