東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です。
引っ越しや新居への入居の際、ガスコンロの互換性について疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。都市ガス用のガスコンロをプロパンガスで使用できるのか、またその逆は可能なのかについて詳しく解説します。
また、都市ガスとプロパンガスの違いや変換の可能性、注意点などについても分かりやすくまとめました。引っ越しやガスコンロの交換、故障などでお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
都市ガス用ガスコンロはプロパンガスで使える?
結論から言えば、都市ガス用のガスコンロをそのままプロパンガスで使用することはできません。同様に、プロパンガス用のガスコンロを都市ガスで使用することもできません。
これは、両者のガスの性質や供給方法が大きく異なるためです。互換性がないにもかかわらず使用した場合は、大きな事故やトラブルに発展する可能性があります。当然メーカーやガス会社でも使用を禁止しています。
都市ガス用のコンロをプロパンガスで使ったり、その逆をすると、次のような危険があります。
- 火事の危険:都市ガスとプロパンガスは性質や強さが違うため、火がうまく燃えずに異常な燃え方をして、火事につながることがあります。
- 一酸化炭素中毒の危険:火がきちんと燃えないと、一酸化炭素という体に有害なガスが出てしまい、中毒になる恐れがあります。
- コンロが壊れる:本来とは違う種類のガスを使うことで、コンロ自体が壊れてしまいます。
このように、違う種類のガスでコンロを使うのはとても危険なので、絶対にしてはいけません。
都市ガスとプロパンガスの違い
都市ガスとプロパンガスには、大きく分けて4つの違いがあります。
都市ガス | プロパンガス・LPガス | |
成分 | メタン・エタン・プロパン など | プロパン・ブタン など |
供給方法 | 地下の配管を通じて配給 | ガスボンベを家庭に設置 |
供給範囲 | 主に都市部 | 全国 |
料金設定 | 安価 | 供給会社によって異なる(若干高め) |
ガスの成分
都市ガスは主にメタンを主成分とし、エタンやプロパンなども含まれています。一方、プロパンガスの主成分はプロパンとブタンです。成分の違いが、燃焼特性やガスコンロを利用する際のガスの圧力に影響を与えます。
ガスの供給方法
都市ガスは、ガス会社が敷設した配管を通じて各家庭に供給されます。これに対し、プロパンガスはガスボンベを各家庭に設置し、そこから供給されるのです。供給方法の違いは、ガスの圧力や流量にも大きな影響を与えます。
供給範囲
都市ガスは主に都市部や人口密集地域で供給されており、ガス管が整備されている地域に限られます。プロパンガスは、都市ガスが供給されていない地域を中心に、全国どこでも利用可能です。なおオオタケがある清須市の場合は、90%以上が都市ガスです。
料金設定
都市ガスは一般的にプロパンガスよりも安価です。ただし、地域や使用量によって料金は変動します。一方、プロパンガスは供給会社によって料金が異なり、都市ガスよりも若干高めになる傾向があります。
都市ガス⇔プロパンガスで使用できるようにガスコンロを変換できる?
結論から申し上げると、変換が可能な場合がありますが、安全面や費用などの観点から、あまりおすすめはできません。また変換作業は専用器具と部品、資格が必要であるため、一般の方は対応できません。
たしかに、一部のガスコンロはガスの種類を切り替えて使えるように変換できます。 ただし、すべての製品が対応しているわけではありません。
引っ越しの際に間違ってコンロを買ってしまった、など、どうしてもやむを得ない場合は、メーカーに問い合わせる、業者に依頼するなどして、変換ができる場合もありますが、以下の注意点を押さえておきましょう。
都市ガス⇔プロパンガスの変換方法
一部のメーカー(リンナイなど)では、専用の部品(ガス種変更キット・保証期間内でも有償)を使い変換が可能です。専門知識を持った技術者が正しい手順で作業を行うことで、ガスの種類を切り替えて使用できるようにします。
参照:リンナイヘルプページ
メーカーによっては変換を推奨していない
変換ができるのは一部のメーカーの一部の機種だけになります。またメーカーによってはそもそも変換キットを製造しておらず、非推奨の場合もあります。
例えばパロマなどは、「部品交換で対応もできますが新しいコンロのご購入とあまり変わらない金額になることもあるためおすすめはしていません。」としています。
参照:パロマお客様サポートガスコンロを都市ガスからプロパンガスに変更したい
変換に対応しているのは一部の業者
一部の専門業者では「ガス種変換」のサービスを提供しているケースがあります。これを利用することで、専門知識を持った技術者による作業で、ガスコンロの変換が可能になります。ただし、このガス種変換作業には、以下のような制限や注意点があります。
- 保証期間中の製品を変換すると、メーカー保証が無効になる可能性がある
- 変換費用と新品購入費用の差が少ない
これらの理由から、ガスの種類が変わる場合は、新しいガスコンロを購入するのが最も安全で確実な選択肢となります。
ガスコンロを交換する時の注意点
ガスコンロの交換を安全に行うためにも、次の3つの注意点は必ず守りましょう。また交換の際のコンロの詳しい選び方は以下の記事で詳しくご紹介していますのでこちらもご参照ください。

適切なガスコンロを利用する
これまで説明してきた通り、ガスコンロを交換する際は、必ず使用するガスの種類に適合したものを選びましょう。都市ガス用とプロパンガス用のガスコンロでは判断できません。外見は同じですが内部の部品が異なります。
購入時には、本体の左右の側面の型番があり、型番のところにガスの種類が書かれていますので、必ず確認しましょう。また販売店や設置業者、専門業者に使用するガスの種類を必ず確認してもらいましょう。
安全を確保する
ガスコンロの交換は、ガス漏れや火災のリスクを伴う作業です。ガスコンロの設置や設置後の安全確認をしっかりと行いましょう。
チェックポイント |
1.必ず新品のホースを使用する |
2.ガスの元栓を確実に閉めてから交換作業を始める |
3.ホースのバンド(クリップ状のもの)が正しい位置に停められているか必ず確認する |
4.接続部分にガス漏れがないか、入念に確認する |
5.設置後は、すべてのバーナーで正常に点火し、安定した火力が得られることを確認する |
6.換気扇やレンジフードの動作確認も忘れずに行う |
異常がある場合は、交換作業を中断し業者への相談がおすすめです。
難しい場合は専門業者に依頼する
ガスコンロの交換や設置に不安がある場合は、専門業者への依頼がおすすめです。プロの技術者は、適切な設置方法や安全確認の手順を熟知しています。
また、地域のガス会社やガス器具販売店でも、ガスコンロの交換サービスを提供していることが多いので、相談してみるのも良いでしょう。
安全にガスコンロを設置し、問題なく利用するためにも専門業者への依頼は選択肢の1つとして考えておくことが必要です。もちろん私たちオオタケにもお気軽にご相談ください。
まとめ
ガスの種類が変わる場合は、新しいガスコンロを購入するのが最も安全で確実です。ガスコンロを交換する際は、適切なガスタイプのものを選び、安全に十分注意して設置しましょう。
不安がある場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。暮らしショップのオオタケでは、愛知県清須市を中心にお住まいのトラブルやリフォームについてのご相談を受け付けております。
ガスコンロの交換や設置、故障などでお悩みの際は、ぜひオオタケにご相談ください。地域密着の会社だからできる低価格でお悩み解決のお手伝いをいたします。