東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です。
ユニットバスは賃貸物件に限らず、さまざまな物件で使われているお風呂の形式です。ただ、ユニットバスと聞いて「お風呂とトイレが一緒になっているもの」と勘違いしていませんか?これからリフォームを考えている方も、ユニットバスの知識を入れておくと選択の幅が広がるかもしれません。
この記事ではユニットバスの概要と特徴をわかりやすく説明します。合わせてメリット・デメリットも紹介しますので、今後のリフォームに役立ててください。
ユニットバスとは
ユニットバスとは、浴槽から床、天井、壁などがすべて一体化しているお風呂です。それぞれのパーツが工場で製造され、パーツは現場で組立てて設置します。
ユニットバスは現在一般的な設備となっており、昔ながらのタイルのお風呂よりも材料費、人件費を抑えて設置することができます。
ユニットバスは3種類ある
一口にユニットバスといってもさまざまなタイプがあります。
1点ユニットバス
1点ユニットバスは、浴室だけのタイプでいちばんお風呂らしいイメージです。
現在の主流になっており、戸建て住宅、賃貸住宅もこのタイプが多いのではないでしょうか?
2点ユニットバス
こちらはワンルームマンションなどでよく見かけるタイプで、浴室に浴槽と洗面ボウルが添え付けられています。
3点ユニットバス
最初に開発されたユニットバスが、この3点ユニットです。1964年に開催された東京オリンピックの際、急ピッチで建てる必要があったホテルの、工期短縮の為に開発されました。
近年見かけることも減ってきましたが、20年ほど前の賃貸物件や宿泊施設でよく見かけるタイプで、浴室に浴槽・洗面台・トイレが収まっています。
ユニットバスとシステムバスの違い
ユニットバスとシステムバスは、正直大きな違いはありません。昔は上記のように〇点ユニットバスといった表現が一般的でしたが、現在では洗面化粧台やトイレは別で設置された1点ユニットバスが主流となりました。
ここからは推測ですが、「ユニットバス」と表現すると、どうしても2点3点ユニットのイメージがついて回る為、全く違う呼び方の「システムバス」が産まれたのではないでしょうか。
1点ユニットバス=システムバスといった認識で良いかと思います。
ユニットバスのメリット
ユニットバスは現代の暮らしに合った浴室なので、利便性を考えたユニットバスならではの特徴が生かされています。どのようなメリットがユニットバスにあるのか、順番に見ていきましょう。
掃除がしやすい
最大のメリットは掃除のしやすさ。天井から床までのパーツが一体化されているので、つなぎ目は汚れがたまりにくくなっています。また浴室全体をシャワーで丸ごと洗えるのも、掃除の手軽さを象徴しています。
時短、そして経済的なのはユーザーにとって大きなメリットではないでしょうか?
バイアフリーデザインが主流
近年のユニットバスにはバリアフリーデザインが取り入れられています。転倒防止のため、床が滑りにくい素材を使っていたり、浴槽を低くしまたぎやすくしたり、さまざまな工夫がされているのも特徴。
お年寄りや小さなお子さんがいても、バスタイムを安心して過ごせます。
防水性や断熱性が強い
ユニットの最大のメリットは、その防水性にあります。在来型の浴室は結露ができやすく、そのためカビが生えやすくてお手入れも大変でした。また、壁に貼られたタイルが割れてきたりなどして、水漏れがおこってしまうことも。
まず、防水性・防汚性に優れた素材で壁や床、浴槽が作られているため、簡単なお掃除だけでお風呂を清潔に保つことができます。また、ユニットバスは断熱性が非常に高いため、結露ができにくく、カビがあまり生えません。近頃は、カビが生えやすいゴムパッキンを使わない扉なども考案され、ますますお手入れが簡単になってきています。
さらに、家の部屋の中に箱をすっぽりはめ込んだ形になっているため、浴室周りの壁や床が二重構造になっています。なので熱が逃げず、暖かい状態を保ってくれます。またユニットバスはバリアフリー仕様にデザインされています。さらに、昨今のユニットバスは、ミストサウナや床暖房、テレビなどの機能をつけることも可能です。
工期が短い
リフォーム時に気になるのが工期。ユニットバスはパーツを現場で組み立てるだけの簡単構造なので、一般の浴室よりも工期が短く済みます。目安としては3~5日。
これならお風呂だけリフォームしても我慢できそうですよね。
予算が安い
工期が短いユニットバスは、その分人件費も抑えられます。工場で製造するパーツはすべて規格品なので、パーツを組み合わせるのも簡単。そのおかげでユニットバスの予算も低価格に抑えられます。
ユニットバスのデメリット
メリットがたくさんのユニットバスですが、デメリットは何を想像しますか?ユニットバスを検討されている方は、デメリットもしっかり把握しておきましょう。
規格サイズがあらかじめ決まっている
ユニットバスは規格サイズのパーツを組み合わせて作る浴室です。そのため、自由に浴室を設計できません。
規格外の設置ペースに浴室を作る場合、オーダーメイドにするか一般的な浴室を考える必要があるため、工期も予算もオーバーしてしまいがち。また、ユニットバスを設置したとしても、工事後は新しい設備を追加することも難しくなります。
断熱性が高いため、換気設備が必要
ユニットバスの利点でもある断熱性がデメリットになってきます。断熱性能が高いため、湿気がこもりやすくなります。よっていくらカビの発生しづらい材質であっても換気能力が足りていないとカビが発生したり、脱衣所の壁紙がはがれたり・・・
現在のユニットバスは浴室換気扇がついているものがほとんどですが、使用しないと意味がありません。浴室を使用した後は必ず換気扇を回し、なるべく湿気がこもらないようにしましょう。
ユニットバスとは浴室が一体化された名称!暮らしに寄り添ったバスルーム
生活のしやすさを追求したユニットバス。昔の浴室とは違い、とても便利に使えるようになりました。生活する側からすると、掃除のしやすさは最大の魅力ではないでしょうか?
これからお風呂場のリフォームを考えている方は、ユニットバスもぜひ検討してみてください。