お風呂リフォーム住居のトラブル

お風呂のお湯がぬるい、出ないときの原因と対処法【後編】

お風呂リフォーム

一日の疲れを癒そうと、湯船に浸かろうとしたけど、お湯がぬるくてがっかり・・・。そんな時の原因や対処法をまとめてみました!

前編はこちら!

お風呂のお湯が出ないときの原因と対処法【前編】

お風呂のお湯の温め方の仕組み

お風呂のお湯の温め方の仕組み

まずは、お風呂の追炊きの仕組みをご説明します。 リモコンの追炊きボタンを押すと、給湯器内のポンプが回りだし、追炊き口から戻りの配管を通って、給湯器にお湯を吸い込みます。

お湯を温め直してから往きの配管を通って、湯船にお湯を戻します。ざっくりとですが、設定温度に達するまでこの動作が続けられます。

それでは、「お風呂のお湯がぬるいときの対処法」を解説して参ります。

追炊き口のフィルターが詰まっている。

追炊きが効かない時に、最も多い原因です。ポンプを回して追炊き口からお湯を吸い込もうとしているのですが、フィルターがゴミで詰まっている為に、お湯を吸い込めていない状況です。

この時の給湯器は、ポンプを回してもお湯が戻って来ないので、湯船にお湯が入っていないと判断します。

また、フィルター内部でお湯が循環してしまい、設定温度に達したと判断して、追い炊きを停止する事もあります。

対処法:フィルターの掃除をしましょう。

湯船の中の追炊き口についているフィルターを取外し、使用しなくなった歯ブラシ等で掃除をしましょう。

通常は月に1回程度で十分ですが、湯船の中にタオルを入れたり、身体を洗わずに湯船に入ると、フィルターは詰まりやすくなります。

追炊きが効かなくなる程ですと、フィルターの反対側が見えないくらい詰まっていたり、ドロっとした塊が出てきます。

フィルターは30度ほど回すと簡単に取れる物が多いのですが、力いっぱい回さないと動かない時は、作業を中止して下さい。

フィルターだけではなく、追い炊き口本体がゆるんでしまい、湯船から漏水してしまう可能性があります。取り外さずに表面だけを掃除してみるか、専門家に相談しましょう。

給湯器内部にゴミがつまっている

フィルターで取り切れなかったゴミや髪の毛が、給湯器内部のポンプや部品に絡んでしまうと、
追炊きが効かなくなる事があります。

フィルターの取付がずれていたり、壊れてしまっている時、前日の残り湯を追炊きして、再利用している方に多くみられます。

この診断や修理はとても難しいので、専門家に相談しましょう。

たまに、フィルターが壊れてしまったので、フィルターを外した状態で使用しているお客さまがいらっしゃいますが、上記の理由から絶対にやめて下さい。フィルター交換の方が安くつきますよ。

給湯器の保温機能がoffになっている。

保温機能がoffになっている。

2000年以降に製造されたガス式の追炊き給湯器は、保温機能が付いているものが多いです。

自動で定期的に湯船の温度を調べ、ぬるくなっていれば追炊きをします。

例えば、誤操作によりこの機能の設定時間が0時間になっていると、湯船のお湯はぬるくなる一方です。

通常、この設定は浴室内のリモコンで操作する事が多いです。自動湯張りが終わってから、最後の人がお風呂から出る時間を計算し、設定をしておけば、常に温かい状態をキープしてくれます。

最後の人が入るまで長時間かかる場合は、あえて保温時間を0にし、その都度、入浴前に追炊きをしたほうがエコですね。

季節によって設定温度を変えてみる。

案外多い原因が設定温度です。何かの誤操作で、設定温度がぬるくなっていませんか?

3で説明した保温機能も、湯船の温度を調べるのは数十分に一度ですので、タイミング次第ではぬるくなっている事があります。

また、冬場はどうしてもお湯がさめやすいので、設定温度を1~2度上げておくのも良いでしょう。

最近のユニットバスは、壁も床も浴槽も保温効果も高く、湯船にふたをしておけば、全然さめません。

湯船に人が入ったのを検知し、勝手に追炊き運転をする、全自動タイプの給湯器もありますよ。

追炊き口の取付位置が悪い

追炊き口の取付位置が悪い

湯船の中の、追炊き口の位置が悪かったり、向きが悪いと、湯船のお湯の温度にムラが出来ます。

追炊き完了後、右の方は熱いのに左の方は冷たい、下の方は熱いのに上の方は冷たい。といった感じで、お湯が混ざらない現象です。

元々、追い炊き口がついている浴槽では、まず起こりませんが、後から追炊き口の穴を開けたり、何らかの理由で位置を変えた場合に起こることがあります。

正常な状態の追炊き運転は、追い炊き口から勢いよくお湯を出し、湯船のお湯を全体的に対流させます。

しかし、追炊き口の位置や向きが悪いと、部分的に対流が起きてしまい、部分的に設定温度に達した時点で、追炊き運転が止まってしまいます。

これは設置業者のミスであったり、構造上やむを得ない場合があります。設置したばかりであれば、設置業者に相談しましょう。

追炊き口の角度を少し変えるだけで改善される場合があります。構造上やむを得ない場合は、手動で湯船のお湯を混ぜてあげましょう。

追炊き管の行き戻りが間違っている。

給湯器は新品に変えたけど、追炊き口は古いままの場合に起きます。

追炊き口から給湯器までつながっている追炊き管は、往きと戻りの2本です。

給湯器を取り換えた際に、この往きと戻りの管を逆につないでしまった場合、5と似た現象であったり、1の原因になります。

しかし、2000年頃からはどちらにつないでも良い、無極性の追炊き口が大半です。

それ以前の追炊き口で、給湯器を交換してから追炊きの効きが悪い場合は、施工業者に連絡をして、往きと戻りの配管を逆にしてみるか、古い追炊き金具を新品に交換する事をオススメします。

給湯器の故障

給湯器の故障

これまでの1~6に当てはまらない場合は、給湯器の故障が考えられます。

給湯器の故障となると、様々な部品の可能性が出てきますが、大半はエラーコードが表示されます。

エラーコードは給湯器のリモコンに表示され、見慣れない2~3桁の数字が点滅していることが多いです。

原因は書き出したら切りがないほどありますし、お客さまでは対処できないことが大半です。ですが、一つだけかなり有効な、一度は試してほしい対処法があります。

それは、給湯器の電源コンセントの抜き差しです。自動湯張り機能のついているガス給湯器の大半が、電気の力で制御を行っています。

何らかの理由でエラーが起きていても、コンセントの抜き差しによりリセットされ、改善される事があります。

それでも直らない場合、数日で再発する場合は、最寄りのガス屋さんであったり、給湯器のメーカーに相談する事をオススメします。

まとめ

湯船のお湯がぬるい時の原因と対処法

以上、湯船のお湯がぬるい時の原因と対処法を解説してみました。

私の肌感ですが、年々給湯器は便利に進化していますが、その分寿命は短くなっている気がします。

10年前は15~17年くらいで故障し、取替える事が多かったのですが、ここ最近は、13~15年で故障してしまうものが多いです。

2~3万円で修理したけれど、半年後に違う部品が故障してしまう事もあります。

お客さまで出来そうな事は一度試して頂いて、それでも改善されなければ、専門業者にご相談下さい。

故障部位と使用年数から、修理した方が良いのか、壊れたまま使用するか、新品に買い替えるか、、、選択又を用意して、的確なアドバイスをくれるのが良い業者さんだと思います。

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