東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です。
床暖房に種類があるということはご存じですか?
大きく分けると、温かいお湯で床を温める「温水式」と電気で床を温める「電気式」の2つに分類されます。
この記事ではその2つの仕組みとメリット・デメリットについて解説します。より自分に合った方を探してお家を温かくしましょう!
ガス温水式床暖房
ガス温水式床暖房の仕組み
温水式は、床の下にパイプやマットなどを張り巡らせ、そのパイプ内にガス給湯器で温めた温水を流し、床全体を温めます。
今あるフローリングの上にパイプ・温水マットを設置して、上に新しく仕上げ用のフローリングを敷くことで、40℃~60℃の温水の熱がやんわりと体や部屋全体に広がっていきます。
1台熱源機を設置すれば、家中どこでも床暖房を敷くことが出来るのも特長です。
ガス温水式床暖房のメリット
・温まるのが早い
温水式だと1回にたくさんの熱量を送ることができるので立ち上がりが早い!
床面温度を10℃から27℃に昇温する場合の時間(洋室8畳) | |
ガス温水式 | 約25分 |
電気ヒーター式 | 約80分 |
・床が均一に温まる
どこでも張り巡らせることが可能なので、全体の床が均一に温まります
・光熱費を抑えられる
温水式床暖房は、暖房スイッチ「ON」から1時間程度が一番コストがかかっています。理由は温水マット内の水を温めているからです。
一度温まってしまえば、あとは循環させているだけで、水温が下がったときにガスを燃焼させています。
光熱費の比較
1日7時間運転
ガス温水式 約94円
電気ヒーター式 約132円
定常時1時間
ガス温水式 約8円
電気ヒーター式 約16円
・余熱で温かさが持続する
スイッチを切っても30分~1時間程温かさが残るので就寝前や外出時は早めに消して節約!短時間での電源ON-OFFはコスト増につながりますので注意しましょう!
ガス温水式床暖房のデメリット
・大工工事などが発生する
新築時以外の追加工事の場合は床の張替えなどが必要のため、床や壁などの工事が必要です。
・給湯器の変更が必要
暖房機能がついていない給湯器の場合、機器の交換か、追加が必要になります
参考資料:東邦ガス ガス温水式床暖房
https://www.tohogas.co.jp/living/live/yukadan/index.html
電気式床暖房
電気式床暖房の仕組み
電気式にも電熱線ヒーター式・蓄熱式・PTCヒーターの3種類があります。中には暖房が床を必要以上に温めすぎないように、自動で抑制してくれる仕組みを持っているヒーターなどもあります。
それぞれの電気式に特長があるので、まずは1つずつ仕組みを詳しく見ていきましょう。
電熱線ヒーター式
床下に電熱線を引くシンプルな構造です。ホットカーペットを床下に埋め込むと考えてもらえればよいと思います。
蓄熱式
深夜電力を利用して、床下に埋め込んだ蓄熱材に熱を蓄えて夜に発熱させる仕組みです。約20時間程度の発熱が可能です。
PTCヒーター
最初に紹介した、自動で抑制してくれる仕組みを持つヒーターがPTCヒーターのことです。これはヒーター自体が温度センサーの役割を担ってくれるため、部分的に温めることが可能となります。
電気式床暖房のメリット
・設置費用が温水式より安い
給湯器の交換など、追加設備の必要がありませんので、温水式よりコストは多少抑えることができます。
・熱の自動抑制を行ってくれる
サーモスタット機能や温度ヒューズが内蔵されているものがほとんどのため、温まりすぎないように温度調節をしてくれます
・施工しやすい
特にPTCヒーターは薄いので、床の高さをそこまで上げる必要がありません
電気式床暖房のデメリット
・温まるのに時間がかかる
ガス温水式と比べて電気式は最初に温まるまで時間がかかります。
・新築であることが条件(蓄熱式)
蓄熱材が住宅基礎などの場合、新築に特殊な工事が必要です。
・光熱費が高い
電気式は温めている間電気を使用しているため、どうしても温水式より高くなります。
まとめ
それぞれの床暖房の仕組みやメリット・デメリットについてご紹介しました。
仕組みをしっかり理解することや、メリット・デメリットはご自身の家に照らし合わせて比較をしてみると、より自分の生活に合うような床暖房が見つかると思います。
しっかりと検討をして、これからの寒い季節に備えて、自分に合った温かい生活を送りましょう!