東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です。
生活にかかせないエアコンですが、急に動かなくなったり効かなくなったりして「修理と買い替えどっちがいいの?」と悩む人も多いのではないでしょうか。
故障と自己判断する前に試したいことや、修理と交換の比較など、もしもの時に役立つ知識を紹介します。エアコンを賢く使って一年中快適に過ごしましょう。
「これって故障かも?」故障のサイン
エアコンがまったく動かないなどの明らかな不具合以外にも、実は見逃されがちな“故障のサイン”がいくつかあります。放置すると、症状が悪化したり、修理費が高くなる恐れも。以下のような症状が見られた場合は、早めの点検・修理をおすすめします。
冷房・暖房が効きにくい
設定温度にしてもなかなか部屋が涼しくならない、暖まらないという場合、冷媒ガス(フロンガス)が漏れている可能性があります。ガスが不足すると熱交換がうまく行われず、効きが悪くなります。経年劣化や接続部のゆるみなどが原因となることが多いため、専門業者による点検が必要です。
運転中に異音がする
「カタカタ」「ブーン」「ガタガタ」など、普段とは違う音が聞こえる場合は要注意です。室外機のコンプレッサーや、室内機の送風ファンに異常や破損が生じている可能性があります。放置するとモーターや基盤にも負荷がかかり、修理範囲が広がる恐れがあります。
エアコンから嫌なニオイがする
運転開始時にカビ臭や酸っぱいニオイがする場合、室内機内部にカビや雑菌が繁殖している可能性があります。特にフィルターや熱交換器、ドレンパンなどに汚れが蓄積していると、空気と一緒に菌を室内にまき散らす恐れもあります。クリーニングで改善するケースも多いです。
室内機から水が垂れてくる
エアコンの内部で発生した水分(結露)は、ドレンホースを通じて外へ排出されます。しかし、このドレンホースが詰まっていたり、勾配が不十分な場合は、逆流して室内に水漏れすることがあります。軽度の症状でも放置せず、早めの対応をおすすめします。
漏電ブレーカーが落ちる
運転中に突然ブレーカーが落ちる場合、エアコン内部でショートや漏電が発生している可能性があります。感電や火災につながる危険性があるため、ただちに使用を中止し、専門業者へご連絡ください。絶対に自己判断で電源を入れ直さないようにしましょう。
エアコンを修理に出す前に確認したい5つのこと
前述の現象が見られる場合や、エアコンの調子が悪いと思った時は、まず以下の4点を確認しましょう。エアコン本体の故障ではなく、周囲の状態による不調の可能性があります。もしかしたら復活するかもしれないので、ぜひ試してみてください。
- フィルターの汚れをチェック
- コンセントの抜き差しによる動作確認
- リモコンの動作確認
- 室内機の動作確認
- 室外機の周辺環境
フィルターの汚れをチェック
フィルターにホコリや汚れがたまると、空気の流れが悪くなり、冷暖房の効きが悪くなることがあります。フィルター自動お掃除機能が付いていないエアコンをご使用の場合は、快適な空調環境を保つためにも、定期的なフィルター清掃などのメンテナンスが必要です。
コンセントの抜き差し
エアコンが動かなくなってしまったり、効きが悪くなってしまったりした時は、まずコンセントを抜いて、しばらく経ってからもう一度差し込んでみましょう。基盤がリセットされて誤作動が回復する可能性があります。
リモコンの動作確認
次にリモコンが正常に動いているかどうかを確認しましょう。実はリモコン自体に原因があるケースも少なくありません。例えば、リモコンの電池が切れていたり、電池の接触不良を起こしていたりすると、信号が正常に送られず、エアコンが動作しなくなります。
室内機の動作確認
リモコンに問題がなければ、次は室内機の動作確認です。室内機のカバー下にある「応急運転ボタン」を押すことで動作の確認ができます。応急運転ボタンは取り扱い説明書に記載があるのでチェックしましょう。このボタンを押して運転がスタートできれば、室内機に問題はないと考えていいでしょう。
室外機の周辺環境
室外機の吹き出し口を覆ってしまうと、空気の流れが妨げられ、冷房や暖房の効きが悪くなる原因になることがあります。一般的には、室外機の前は20cm以上、後ろは10cm以上、配管部は35cm以上のスペースを空けることが推奨されており、塞がっていると効きが悪くなります。エアコンがしっかり作動できる環境を整えましょう。
エアコン修理費用の相場一覧と交換費用の相場
上記の5つを確認しても作動しない場合は、修理、もしくは交換が必要です。では、修理と交換でどれくらい費用が変わるのでしょうか。以下は家庭用室内エアコンの修理費用の目安相場です。
修理の内容 | 修理費用の目安 |
---|---|
診断・出張費用(調査のみ) | 無料〜5,000円程度 |
エアコンクリーニング(フィルター掃除) | 約8,000円~25,000円 |
冷媒ガスのガス補充 | 約10,000円〜25,000円 |
室内機の基板交換 | 約15,000円〜55,000円 |
室外機のコンプレッサー交換 | 約30,000円〜70,000円以上 |
室内機のファンモーター交換 | 約10,000円〜25,000円 |
ドレンホース詰まり・水漏れ | 約5,000円〜15,000円 |
リモコンの不具合(買い替え) | 約2,000円〜5,000円 |
異音・振動の調整 | 約5,000円〜20,000円 |
以下は家庭用室内エアコンの本体価格と交換費用の目安になります。
エアコン本体価格 | エアコン交換工事費 | 合計費用 |
---|---|---|
約40,000〜250,000円 | 約25,000〜40,000円 | 約65,000〜290,000円 |
※メーカーや機種によって部品価格が異なるため、費用は前後します。
※出張エリアによっては別途交通費が加算される場合もあります。
※本体価格は中古・新品・メーカー・性能で大きく変動します。
※交換工事費用は室外機の特殊設置(屋根置き・壁掛け・二段架台など)がある場合は、別途10,000〜30,000円程度の追加費用が発生することがあります。
症状別に見る修理内容と相場感
エアコンの不調と一口に言っても、その症状によって修理内容や費用は大きく異なります。「なんとなく冷えが悪い」「異音がする」「水が漏れる」といった具体的な症状ごとに、考えられる原因と一般的な修理費用の目安を一覧でまとめました。
リモコンでの操作ができなくなった
リモコンを修理するには基盤の交換などで、10,000円〜35,000円ほどの修理費用がかかります。対して、新品に交換する場合は2,000〜5,000円なので、よほどの理由がない限りは、修理ではなく買い替えがおすすめです。
本体の電源が入らない・すぐ切れる
電源が入らない原因はさまざまありますが、「温度ヒューズ」の故障であれば20,000円〜30,000円程度、基盤の故障であれば30,000〜55,000円程度の修理費をみておくといいでしょう。修理費用が高額になる場合、いっそのこと交換も視野にいれることもおすすめします。エアコン自体の買い替えもおすすめします。
エアコンが効かない・風が出ない
エアコンが効かない場合は、冷媒ガスを補充すると直る場合があります。ガスの補充は10,000〜25,000円程度です。風が出ない場合は、室温センサーやコンプレッサーに故障があると考えられます。室温センサーの場合は15,000〜25,000円程度、コンプレッサーの場合は100,000〜200,000円ほど修理費が必要です。
室外機が作動しない
室外機は、センサーの故障の場合は30,000〜35,000円、コンプレッサーの故障の場合は30,000〜70,000円ほどかかる場合もあります。基本的に室外機だけを買い替えることはできません。そのため、コンプレッサー故障などで高額な費用がかかる場合が買い替えをおすすめします
エアコンの自動清掃機能が動かない
「自動お掃除機能」の付いたエアコンの自動清掃機能が動かない場合は、40,000〜70,000円程度の修理代がかかります。お掃除機能付きのエアコンは割高のため、新品を購入する場合は100,000〜400,000円ほどとなるでしょう。
風向きが変わらない
風向きを変えるルーバーが故障している場合は、15,000〜20,000円、ルーバーのモーターが故障している場合は25,000〜60,000円ほどかかります。こちらも費用によっては買い替えをおすすめします。
室内機からの水漏れ
水漏れは、ドレンホース詰まり・水漏れの場合は、交換で5,000円〜15,000円程度です。換気ファンに問題がある場合は10,000〜35,000円、基板に問題がある場合は30,000〜45,000円ほどかかります。
修理もしくは交換を判断する目安:10年
修理にするか交換にするかは以下のことから判断しましょう。
- 保証期間
- 購入からの年数
- グレード
保証期間は各メーカーにより異なりますが、概ね5年〜10年となっています。(消耗品は除く)2020年にダイキンが行ったアンケートでも買い替えを行った45.5%が、10年以内と回答しています。そのため、エアコンの寿命は10年と言えるでしょう。
保証期間内である場合や、購入したエアコンが上位グレードの機種である場合は、修理対応が現実的な選択となるケースが多いです。特に購入から10年未満のエアコンであれば、部品の供給もまだ確保されていることがほとんどで、修理によって十分に延命できる可能性があります。
エアコンを修理に出す時の注意点
エアコン修理を依頼する際は、まずは以下の点を確認しておきましょう。事前に準備しておくことで、修理業者とスムーズに連携を取ることができます。
1.保証期間を確認する
購入から1年以内ならメーカー保証が適用される場合が多く、販売店の延長保証(5年・10年など)が付いている場合は、無償修理になることもあります。まずは保証書や購入履歴を確認しましょう。
2. 型番・症状をできるだけ詳しく伝える
リモコン表示、異音の種類、冷え方の変化など、できるだけ詳細に症状を伝えることで、スムーズな対応につながります。エアコンの取り扱い説明書を手元に控えて型番・製造年・設置場所の情報も準備しておきましょう。
3. 出張診断の前に修理費用の目安を確認する
故障の原因が明確な場合、事前にある程度の目安費用を算出できます。そのため、出張診断に来て貰う前に、修理費用の目安を聞いておくと安心です。出張診断だけで数千円かかる場合もあります。これらの質問に丁寧に回答してくれる業者を選びましょう。
4. 修理後の保証内容を確認する
修理した部分に対して一定期間の保証がつくことがあります(例:修理後3ヶ月〜1年など)。どこまで対応してもらえるのか、明確に確認しておきましょう。
まとめ
エアコンの不調には、冷えにくさ・異音・水漏れ・異臭・リモコンの反応不良など、さまざまなサインがあります。こうした症状が現れた場合、早めに対処することで修理費用の高騰や買い替えのリスクを防ぐことができます。
愛知県清須市周辺でのエアコンの修理なら私たち株式会社オオタケにお任せください!ガス機器設置会社から始まった当社ですが、現在は「地域の設備屋」として、エアコンなどの電気系統の住宅設備の修理・設置交換も対応しております。
私達オオタケは最初の出張見積もりを無料で対応しております。エアコン修理や交換のご相談はぜひお気軽にご連絡ください。