東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です!
最近、「エアコンの暖房が効かない!」というご連絡をよくいただきます。特に寒い日は、エアコンの暖房が効かないと困ってしまいますよね。
そこで今回は、エアコンの暖房が効かない場合によくある原因と解決法について詳しく解説します。エアコンの修理・買い替えの判断基準についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
エアコンの暖房が効かないときにまず知っておきたいこと

エアコンの暖房が効かないと感じた場合、その原因は1つではなく 複数の要因が重なって起きている 可能性があります。暖房モードの特性や、エアコンの構造を理解しておくと、原因の切り分けや対処がスムーズに進みます。
冷房は正常でも暖房だけが効かないケースも多い
「夏は問題なく冷えるのに、冬だけ暖まらない」という相談は非常に多くあります。実は、冷房と暖房ではエアコンの動作原理が少し異なるため、片方だけ不調になるケースは珍しくありません。
特に冬の暖房時は…
- 熱交換器に負荷がかかる
- 外の冷気で室外機が凍結しやすい
- 室外機から熱を取り込みづらい
- 冷媒ガス不足が顕著に出やすい
といった理由により、暖房性能が落ちることがあります。
冷房が正常=エアコンが完全に正常 というわけではありません。暖房だけ効かない場合には、暖房特有のトラブルを疑う必要があります。
自己判断で無理に使い続けると故障につながる
「なんとなく温まりが悪いけど、使えるから大丈夫だろう」とそのまま使用を続けるのは危険です。暖房が効かない状態には、何かしらの不具合が隠れていることが多く、放置すると症状が悪化する可能性があります。
具体的には…
- 室外機の負荷が増え、モーター故障につながる
- 冷媒ガス漏れが進行し、修理費が高額になる
- 霜取り運転が頻発して余計に暖まらない
- 電気代が大幅に上がる
- 基板故障などに発展する
小さな異常が原因の段階で早めに対処すれば、修理費も最小限で済みます。違和感を感じたときは、自己判断で無理に使うのではなく、まずは原因を確認し、必要に応じて専門業者に相談しましょう
エアコンの暖房が効かない原因は?
それでは、エアコンの暖房が効かない場合にどんな原因が考えられるか、具体的に見ていきましょう。エアコンの暖房が効かない原因は、大きく分けて 「設定の問題」「室外機トラブル」「経年劣化・内部の部品の故障」 の3つに分類できます。
暖房の設定温度が低過ぎる

まずは、暖房(HEAT / 暖房)モード になっているか確認し、暖房の設定温度を確認してみてください。設定温度が低過ぎると、室内が十分に暖まらないと感じがちです。最近は、省エネのために暖房の設定温度を低めに設定しているケースが多く見られます。
しかし、特に気温が低い日は、暖房の設定温度が低いと十分に暖めることができないのです。まずは 設定温度を22〜25℃程度 まで上げてみると改善される場合があります。
エアコンが霜取り運転をしている

エアコンが霜取り運転をしているときには、暖房が一時的に効かなくなります。エアコンの霜取り運転とは、室外機に付着した霜を取る機能です。霜取り運転は電源を入れてから10分〜15分ほどかかります。
霜取り運転中は暖房が効かないため、部屋が暖まらないと感じることが多くなります。特に、外気温が低い場合は、霜取り運転の頻度が高くなることから、暖房が効かないと感じることが多くなります。
室外機が凍結している

冬場の暖房トラブルで最も多いのが、室外機の凍結(霜付き) です。外気温が0℃前後になると、室外機の熱交換器に霜が付着し、それが氷になってしまうことで暖房能力が大きく低下します。
エアコンには自動で霜を溶かす 霜取り運転が備わっていますが、外気温が低すぎると霜取りが追いつかず、暖房がなかなか効かなくなることがあります。
室外機が凍ってしまった対処法はこちらの記事をご参考ください。

フィルターの詰まり(吸気不足)

エアコンは吸い込んだ空気を温めて循環させるため、フィルターが汚れると暖房効率が一気に落ちます。風量が弱い、温風がぬるいといった症状が出る場合、フィルター掃除で改善することが多いです。最低でも 月1回 はフィルター掃除を行いましょう。
経年劣化・内部の部品の故障

エアコンの暖房がまったく効かない場合は、エアコンの不具合や故障の可能性も考えましょう。エアコンの寿命は、購入後10〜15年程度が目安です。徐々に部品の劣化が進んだことで暖房が効かなくなってくることがあります。
例えば古くなると、
- モーター劣化で風量が弱くなる
- 基板の故障
- 冷暖房に必要な「冷媒ガス」が不足する
などが発生します。これらは自力では修理することができないため、専門業者に相談して修理または交換を依頼しましょう。目安として、使用年数が15年を超え、暖房が効きづらい場合は 買い替えの検討 がおすすめです。
エアコンの暖房が効かない場合の応急処置
エアコンの暖房が効かない場合の解決法を、詳しくご紹介します。エアコンの修理や回買い替えを検討する前に、試してみてください。
エアコンの風向きを下にしてみる

なかなか暖房が効かないと感じるときは、エアコンの風向きを水平に対して60度以下にしてみると、暖かく感じやすくなります。
暖かい空気は上に移動する性質があるため、部屋全体が暖まりやすくなるのもメリットです。ただし、温風が直接体に当たると、暑く感じたりお肌が乾燥したりしやすくなるため、注意が必要です。
エアコンを修理もしくは買い替える際の判断基準は?

エアコンの不具合が続いたときに 「修理すべきか」「買い替えるべきか」 を判断する基準について詳しく解説します。故障の内容や使用状況によって最適な選択肢は異なりますので、以下を参考に検討してみてください。
保証期間内なら修理がおすすめ
エアコンを購入したばかりで保証期間内なら、修理がおすすめです。通常使用による不具合であれば保証対象となり、無料で修理してもらえます。
メーカーの保証期間は、購入後1年間が一般的です。しかし、購入時にオプションで長期保証を付けていることがあるので、確認してみてください。
簡単かつ安価に直せる場合は修理がおすすめ
保証期間内もしくは保証対象外であっても、簡単かつ安価に直せる場合は修理がおすすめです。買い替えるより、はるかに安く済みます。
ただし、エアコンを預かり修理に出す場合は、戻ってくるまでエアコンを使うことができません。猛暑・厳冬などでは、エアコンがないと不便に感じることがあります。
修理費用が高い場合は買い替えがおすすめ
エアコンの基盤が故障しているといった場合は、修理費用が高くなるため、買い替えを検討してみてください。修理費用が数万円程度になる場合、買い替えたほうが長い目で見てお得です。
エアコンは、モデルチェンジを繰り返すたびに機能や性能が改良されているため、買い替えると生活の質が確実に上がります。
エアコン修理費用の目安

以下は、私たちオオタケの一般的な修理費用の目安となります。実際の費用は機種や設置環境、故障の程度によって変動しますので、あくまで参考価格としてご覧ください。
| 修理の内容 | 修理費用の目安 |
|---|---|
| 診断・出張費用(調査のみ) | 無料〜5,000円程度 |
| エアコンクリーニング(フィルター掃除) | 約8,000円~25,000円 |
| 冷媒ガスのガス補充 | 約10,000円〜25,000円 |
| 室内機の基板交換 | 約15,000円〜55,000円 |
| 室外機のコンプレッサー交換 | 約30,000円〜70,000円以上 |
| 室内機のファンモーター交換 | 約10,000円〜25,000円 |
| ドレンホース詰まり・水漏れ | 約5,000円〜15,000円 |
| リモコンの不具合(買い替え) | 約2,000円〜5,000円 |
| 異音・振動の調整 | 約5,000円〜20,000円 |
以下は家庭用室内エアコンの本体価格と交換費用の目安になります。
| エアコン本体価格 | エアコン交換工事費 | 合計費用 |
|---|---|---|
| 約40,000〜250,000円 | 約25,000〜40,000円 | 約65,000〜290,000円 |
※メーカーや機種によって部品価格が異なるため、費用は前後します。
※出張エリアによっては別途交通費が加算される場合もあります。
※本体価格は中古・新品・メーカー・性能で大きく変動します。
※交換工事費用は室外機の特殊設置(屋根置き・壁掛け・二段架台など)がある場合は、別途10,000〜30,000円程度の追加費用が発生することがあります。
エアコンの修理費用のより詳しい解説や修理の流れは以下の記事でより詳しく解説しています。ぜひこちらも合せてご参照ください。

まとめ

エアコンの暖房がなかなか効かない場合は、原因を突きとめて適切な対処をすることで改善します。ただし、エアコンの不具合や故障が原因の場合は、修理もしくは買い替えを検討してみてください。
なお、エアコンの修理や買い替えは、信頼できる販売会社に依頼すると安心です。私たち東邦ガス暮らしショップオオタケでも、エアコンの修理実績が豊富にあります。ぜひお気軽にお問い合わせください!