エアコン・暖房機(冷房・暖房・空調機など)

エアコン交換の流れを知ろう!必要な準備を解説!交換前に確認すべきポイントとは

エアコン交換の流れ エアコン・暖房機(冷房・暖房・空調機など)

東邦ガスくらしショップ清須市土器野店、株式会社オオタケの大竹です。

「エアコンの効きが悪い」「突然動かなくなった」「10年以上使っている」そんなときに検討したいのがエアコンの交換です。とはいえ、初めての方にとっては「何を準備すればいいの?」「どんな流れで工事が進むの?」と不安な点も多いはず。

既存のエアコンを新しい機種に交換したくても、取り外しや取り付けはどんな方法で進めるべきか、よく分からないですよね。無事にエアコン交換するためにも、交換前にどんな準備や確認が必要なのか詳しく知りたい方も多いと思います。

そこで今回は、エアコン交換の流れや必要な準備、事前に確認すべきポイントなどを詳しく解説します。エアコン交換をスムーズに完了するためにも、ぜひご覧ください。

エアコン交換の一般的な流れ

エアコン設置場所

エアコン交換は、一般的に以下のような流れで進みます。後ほど解説する準備を終えた後は以下の流れに沿って業者に相談を依頼しましょう。

1.見積もり依頼・現地調査

まずは、電話やウェブサイトの問い合わせフォームで業者に現地調査の依頼を行います。現地調査は出張費用として3,000円〜5,000円程度かかります。中には無料で対応してくれる業者もあります。現地調査では以下の内容をチェックします。また故障の場合は、その場で修理に以降する場合も多いです。

調査内容の一例

  • 室内機の取り付け位置(天井・壁・床・梁など)
  • 室外機の設置場所(ベランダ、屋根、地面など)
  • 配管の長さや貫通穴の有無
  • 電源の種類(100V or 200V)とコンセント位置
  • 室外機の排水経路の確認(ドレン配管)

設置環境(室内機・室外機の位置、配管の長さなど)を確認し、必要な機種や工事内容を見極めます。部屋の広さや電源の種類(100V/200V)、機能性(お掃除機能、省エネ性能など)に応じた機種を選びます。「このスペースにはこの機種が適している」「配管を延長しないと設置できない」という調査結果をもとに、正式な見積もりが出されます。

追加費用の有無を確認する

多くの業者では「標準工事費込み」と表記されていますが、この標準工事には一定の条件があります。以下のような場合、追加料金が発生する可能性があります。契約前に「これって別料金ですか?」と聞けるかどうかで、トラブル防止につながります。

【追加費用が発生しやすいケース】

  • 配管の長さが規定(例:4m)を超える
  • 室外機が地面以外に設置される(屋根・壁掛け・二段架台など)
  • 高所作業や足場が必要な場所への設置
  • 新たに壁に穴をあける必要がある(コア抜き)
  • 配管カバーの設置(化粧カバー)は別料金のことが多い
  • ドレン排水の勾配調整や延長が必要な場合

リサイクル処分費が含まれているか

業者によって「取り外し費用」と「リサイクル処分費用」が発生します。これらの費用は業者によって「工事費に含む」「別途請求」が異なるため、確認が必須です。

  • エアコンのリサイクル費用は、家電リサイクル法により定められており、通常1,000〜3,000円程度
  • 回収運搬費が別でかかる場合もあり(1,000〜2,000円程度)

2.機種の選定・本体購入

現地調査の後は、業者からお客様に機種の提案があります。エアコンの本体は、使用する部屋の広さや建物の構造、必要な機能性をもとに選定されます。

主な選定ポイント

  • 能力(畳数):6畳〜20畳以上。高気密・高断熱住宅では小さめでもOKな場合も。
  • 電源:100Vまたは200V。容量によって必要電源が異なります。
  • 機能性:お掃除機能、除湿性能、AI機能、スマホ連携、省エネ性能など。
  • ブランド・耐久性:長く使うものだから信頼性も重要。

なお、本体は業者経由で仕入れるケースと、お客様ご自身がネット等で購入し、取り付けのみを依頼する「持ち込み施工」のケースがあります。持ち込みの場合は対応範囲外になる業者もあるので事前に確認しておきましょう。

3.工事日決定

本体が決まったら、工事日を調整します。当日不在にならないよう、立ち会いスケジュールを確認します。次に希望日や急ぎかどうか、業者の混雑状況などをすり合わせて決めていきます。注意点として、繁忙期(6月〜8月)は予約が取りづらく、1〜2週間待ちも珍しくありません。この時期に交換をお考えの方は早めに相談されることをおすすめします。

4.既存エアコンの取り外し・処分(ここから工事当日になります)

工事当日にかかる時間は、交換の場合は、2〜3時間程度かかります。当日は立会が必要にになるため、スケジュールを確保しておきましょう。作業前にまずは床や壁を汚さないようにシートやカバーを設置する「養生処理」が行われます。次にガス(冷媒)を外へ漏らさないよう、まずは「ポンプダウン処理」を行います。そしてようやく室内機・室外機・配管類・リモコンなど、古い部品をすべて撤去します。

5.新しいエアコンの取り付け工事

本体・部材の搬入後、取り付け工事に入ります。配管や電源、室内外機の取り付け角度や設置環境などを調整しながら作業が進められます。

工事内容の例

  • 新しい壁穴の加工(必要に応じて)
  • ドレン(排水)管の勾配調整
  • 配管カバーの設置(外観や保護のため)
  • ブレーカーの増設・電圧切替(200V対応機種の場合)

コンセントの交換と電圧の切り替えについて

エアコンの電源プラグには複数の形状(主に4種類)があり、現在設置されている専用コンセントと形が合わない場合は、コンセントの交換が必要になります。また、100Vタイプのエアコンから200Vタイプに変更する(またはその逆)場合には、コンセントの交換だけでなく、分電盤内のブレーカーも対応する電圧用に交換し、電圧の切り替え工事を行う必要があります。

6.試運転・動作確認

すべての施工が完了したら、電源を入れて試運転を行います。

確認する内容

  • 冷暖房の立ち上がり・温度設定が適正か
  • 室内機から異音・異臭がないか
  • 室外機が異常振動や大きな音を出していないか
  • 水漏れが発生していないか
  • リモコンが正常に反応しているか

問題がなければ工事完了となり、使用説明や保証内容の案内を受けて作業終了です。施工業者によっては工事保証(1〜5年)が付くこともあります。

エアコン交換の前に確認・準備すべきポイント

コンセントの形状や仕様

エアコン交換をスムーズに進めるためには、事前のちょっとした準備がとても重要です。以下のポイントを押さえておくことで、事前の現場確認や当日の作業が滞りなく進み、トラブルや無駄な時間・追加費用を防ぐことができます。

古いエアコンの取り扱い説明書の確認

古いエアコンのエアコンの型番や設置状況の情報は、機種選定や保証対応、取り外し作業の際にとても重要になります。取り扱い説明書を用意して以下に答えられるように情報を確認しておきましょう。

  • 購入時の保証書や延長保証の有無
  • 本体の型番・製造年(室内機と室外機両方)

特に型番・使用年数は、適合する交換機種の選定や、既存配管の再利用可否判断に役立ちます。

エアコン設置場所の状態を確認する

次に、エアコンの設置場所の条件を確認しましょう。エアコンを設置するには、エアコンの寸法に加え、上下・左右および前方に余裕があること、水平に設置できることなどが条件です。ギリギリの条件で設置すると、エアコンが不具合を起こす原因になります。

  • エアコンを設置している箇所の寸法(既存のエアコンのサイズ)
  • 電源プラグの電圧(分かる範囲で)
  • 過去に修理・改造をした履歴(穴開け・壁補強など)
  • 2階以上・屋根置き・配管が長いなど特殊設置の有無

なお、現在のエアコンと同じ場所に設置する場合でも、エアコンのサイズや仕様によっては設置できないことがあるので注意してください。

コンセントの形状や仕様について

コンセントの形状や仕様も、必ず確認すべきポイントです。エアコンを設置するには、コンセントの形状や仕様が対応していなければなりません。エアコン用のコンセントの形状や仕様については、以下の4種類が主流です。

  • 100V・15A
  • 100V・20A
  • 200V・15A
  • 200V・20A

特に、対応畳数が大きい機種は、電圧が200Vのコンセントを使用することが一般的なため、場合によっては、コンセントの交換工事が必要です。

既存のエアコンの処分方法

エアコン交換では、既存のエアコンの処分方法も確認しておきましょう。エアコンは、家電リサイクル法の対象家電であるため、自治体回収に粗大ゴミとして出せません。家電リサイクル法に沿ってエアコンを処分するには、以下のような方法があります。

  • 料金販売店回収方式:家電販売店で家電リサイクルを申し込み、運搬業者に回収してもらう
  • 料金郵便局振込方式:郵便局の窓口で家電リサイクルを申し込み、自分で指定引取場所に持ち込む

料金販売店回収方式は、買い替えと同時かつ業者に交換作業を依頼する場合に便利です。一方、料金郵便局振込方式は、自分でエアコン交換をする場合に向いています。

より詳しい内容は、一般財団法人家電製品協会のホームページをご覧ください。

賃貸物件の場合は「設備」か「残置物」か

賃貸物件におけるエアコン交換で、自分で取り付けたエアコン以外の場合は、「設備」か「残置物」か確認してください。入居時に取り付けてあったエアコンは、貸し主が取り付けた「設備」と、以前の入居者が取り外さずに置いていった「残置物」に分かれます。

「設備」の場合は、賃貸物件の貸し主に所有権があるため、費用を自己負担したとしても、入居者が勝手に交換できません。不具合などで新しいエアコンに交換してもらいたい場合は、貸し主に交渉してみましょう。一方、「残置物」の場合は、貸し主が費用を自己負担すれば、新しいエアコンに交換できます。

工事日当日までに準備すること:室内機・室外機まわりの片づけ

作業スペースを確保するため、室内機と室外機の周辺はあらかじめ整理しておくこと業者側としても安心です。特にエアコンは水飛沫などが発生する場合もあるため、万が一汚してしまわないように、お客様の方でできる限りご準備いただけますと幸いです。

  • 室内機付近の棚・家具・カーテン・観葉植物などを一時的に移動
  • 室外機の前に物干し台や収納ラックがある場合は、移動しておく
  • 雑草・ゴミ・虫の巣なども簡単に掃除しておくと親切です

※狭い・高所・障害物あり等の場合は追加費用がかかることもあるため、事前に写真を撮って相談しておくと安心です。

これらの準備を事前に行っておくことで、作業時間の短縮や追加費用の回避につながり、業者側もより丁寧かつ確実な施工が可能になります。「ちょっとした気配り」が、結果的にスムーズなエアコン交換につながるポイントだと思います。

エアコン交換作業の詳細

既存のエアコンを取り外し

少しマニアックな話になりますが、エアコン交換で実際にどのような作業を行っているのかご紹介します。「取り外して、取り付けるだけでしょ?」と思われがちですが、実は細かい手順や技術が随所に詰まっています。

既存のエアコンの取り外し作業

1. 準備作業と養生処理

工事当日、まず行われるのが現場の確認と作業スペースの確保です。設置場所の周囲に障害物がないか、配管ルートや排水の勾配はどうか、電源は対応しているかなど、設置条件を再確認します。次に養生処理を行います。

2. ポンプダウン

既存のエアコンを取り外す前に、「ポンプダウン」という作業を行います。これは冷媒ガス(フロンガス)を室外機に回収する作業で、ガスが大気中に漏れないようにするための重要な手順です。エアコンを最低温度の冷房で稼動させ、室外機から冷媒ガスを回収します。

3.既存エアコンの取り外し

冷媒ガスの回収が完了したら、ブレーカーを落とし配管や電源ケーブル、据付板、室外機などを順に取り外していきます。ネジ一本も丁寧に扱いながら作業が進みます。

新しいエアコンを取り付ける

既存のエアコンを無事に取り外したら、新しいエアコンを取り付けます。

1.設置場所の準備

室内機や室外機を設置する位置の再確認、必要に応じた穴あけ(コア抜き)や、壁の補強作業が行われます。また、既存の配管が再利用可能か、新たに引き直す必要があるか判断します。

2.配管・ドレン排水工事

配管の接続、延長が必要な場合は丁寧に行い、適切な排水勾配を確保します。これにより、後の水漏れや冷媒流量の問題を防ぎます。

3.電気配線の接続とコンセント・ブレーカーの調整

エアコンの仕様に応じて、専用コンセントや分電盤のブレーカーの調整、場合によっては交換工事が行われます。特に、100Vから200Vへの切り替えの場合は、電源回路自体の工事が必要になります。

4.室内機・室外機の取り付け固定

設置位置がしっかりと固定されるよう、取付金具や支柱を使用して取り付け。室内機の取り付けは「水平」が非常に重要。少しでも傾いていると、水漏れの原因になるため、職人は水平器を使って慎重に調整します。

まとめ

エアコン交換の流れ

エアコンの交換は、ただ本体を取り替えるだけでなく、「現地調査〜工事〜動作確認」まで一連の流れを理解しておくことで、トラブルのないスムーズな対応が可能になります!

特に、事前の準備や確認事項を押さえておくことで、現地調査がスムーズに進んだり、思わぬ追加費用や再工事といったトラブルを防げます。これからエアコン交換を検討されている方は参考にして、納得のいく選択をしていただけますと幸いです。

愛知県清須市およびその周辺でのエアコン交換なら、地元密着のオオタケにぜひお任せください。地元だからこそできる迅速な対応と、無駄な交通費や出張費を抑えた安心価格で、快適な空調環境をご提供いたします。お困りごとがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

記事監修:オオタケ代表 大竹 良保

皆様こんにちは!株式会社オオタケ代表の大竹です。ガス機器の販売、設置から創業した当社ですが、長年に渡り地域密着でお客様と触れ合ってきたことにより、結果的に地域の「なんでも屋さん」になりました。住まいに関するお困りごとはぜひオオタケにおまかせください。

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